懇談会でのこと | 障害児の母になりました

障害児の母になりました

育てにくかった息子。ついに診断名がつき、障害児になった。そして、私は障害児の母になった。

ドロドロした気持ちを吐き出すブログ。

息子の小学校は、学期ごとに懇談会がある。

 

息子は一年生だから、すでに二回か。

 

就学前、普通学級に通うことを決断したとき、

 

呼び出しや先生からの度重なる電話を覚悟した。

 

 

しかし、拍子抜けするほど、先生からの連絡はなかった。

 

 

そして、懇談会。

 

一度目も二度目も、

 

「そろそろ支援級を検討しませんか?」

 

という言葉を覚悟して臨んだ。

 

またも拍子抜けするほど、先生は息子のことを褒めた。

 

 

「困ることはほとんどありません」

 

「学習面も問題ないです」

 

「友だちとの関係も良好です」

 

「よく頑張っています」

 

 

 

 

一度目の私は、それはもう、小躍りしたくなるくらい喜んだ。

 

嬉し涙が頬を伝った。

 

 

 

でも二度目の私は、前回と打って変わって冷静だった。

 

 

 

一度目の懇談会の数日後、

 

息子は初めての成績表を持って帰ってきた。

 

決して、良いとはお世辞にも言えない成績だった。

 

それでも私は嬉しかった。

 

無理だと思っていた普通学級で

 

過ごせただけでも十分嬉しかった。

 

 

 

二度目の懇談会。

 

先生の言葉の枕詞に気づいた。

 

 

 

(障害児にしては)「困ることはほとんどありません」

 

(予想していたより)「学習面も問題ないです」

 

(意外にも)「友だちとの関係も良好です」

 

(障害がある割には)「よく頑張っています」

 

 

 

ものすごく褒められるのは、息子が障害児だからだ。

 

もちろん成績もよくない。

 

成績が同じくらいの定型の子たちは、

 

まあまあ厳しい言葉をかけられたらしい。

 

 

 

息子が褒めてもらえるのは障害児だからだ。

 

褒められて、自己肯定感を持てて、

 

丁寧に関わってもらえて嬉しい。

 

感謝している。

 

 

 

それでも、心のどこかで、

 

息子は障害児の割に頑張っていると評価される

 

その事実が少し物悲しかったりする。