ゴミ屋敷 | 障害児の母になりました

障害児の母になりました

育てにくかった息子。ついに診断名がつき、障害児になった。そして、私は障害児の母になった。

ドロドロした気持ちを吐き出すブログ。

私の住む地域には、

 

私が気づいただけでも

 

数軒のゴミ屋敷がある。

 

敷地ギリギリいっぱいに積まれたゴミの山々。

 

昔はただ不快なだけだった。

 

 

 

 

 

今は違う。

 

息子を見ていると、

 

ゴミ屋敷の仕組みがわかってしまった。

 

 

 

 

息子には収集癖がある。

 

それは特定の種類のものではなく、

 

その時に息子の心を掴んだもの。

 

価値のある玩具から、捨てようとしていたゴミまで。

 

 

 

そして、収集はするが、

 

整理して飾るでもなく、使うわけでもない。

 

目的は所有すること。

 

 

 

 

だから、所有して満足して終わり。

 

だが、目的は所有することだから、

 

処分することは許せない。

 

片づける能力もない。

 

 

 

 

今はいい。保護者である私がいる。

 

忘れたのを見計らって、

 

減ったことに気づかれない程度に、

 

そっと片づけることができる。

 

 

 

でも私がいなくなったら、どうなるのだろう?

 

 

 

 

何もしなければ、ゴミ屋敷に住むのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの敷地いっぱいのゴミの山々は

 

きっと大切なものなのだ。

 

必要だと思って集めて、保管してあるのだ。

 

 

 

 

でも、周りに住む人は困っているだろう。

 

 

 

 

ゴミ屋敷に住む人は、

 

息子と同様、きっと支援が必要な人だ。

 

だから、息子もきっと、支援が必要な大人になるのだ。

 

いくら話せても。動けても。文字が読めても。

 

 

 

 

 

「やはり早期に支援に繋がっておく必要はあったのだろう。」

 

 

 

 

車でゴミ屋敷の傍を通るたびに、そう思う。