メスとレコード | cheerズ blog edition

メスとレコード

「あたしとレコード、どっちが大切なの!!??」

↑正直、こんな不毛な啖呵なんて目の前で聞いた事ないですがまあよくある永遠のテーマですね。これで一本の映画ができちゃったくらいですから。一時期はレコ屋がデートコースのホットスポットになりかかってた時期もあって、カップル同士がペアルックみたいな感じで同じレコード袋持って練り歩いてるのをチラホラ見かけもしましたがまあ、今となってはそんなの幻想だったって事ですね。例えば同じ渋谷行くにしてもセンター街のHMVあたりで彼氏がちょっとしたウンチクを肴に女の子をくすぐりつつ店内をプラプラしてるのと、ユニオンの5階あたりで彼女そっちのけで「1枚も逃しやしねぇ。」ってラックをなめ回す勢いで中腰で2時間とか粘ってるのじゃ天と地以上の差があるもんな。勿論好感度としちゃ間違いなく後者だけど、おそらく一般的には音楽の知識なんて男女の付き合いの中では軽いエッセンス程度でいいに違いない。そんでこれが世の中の彼女付きコレクターの多くが勘違いしているポイントなんだろう。

要は限度を知れってことですね。バランス。何でものめり込むと回りが見えなくなるのは誰だって一緒。相手の機嫌を取りつつ自分の世界に没頭。これが出来る人って大人ですよ。レコードだけじゃなくて何に関してもそうだと思う。「自分が好きなモノは相手も好きだろう」ってのはしょせん単なる勘違いで、付き合いのテンションが高い時期だったらまだいいけど、いつまでもワッさワッさとラックを漁ってる横で彼女がいちいち盤に関するウンチクをウンウンと聞いてるなんて思えないんだけどな。
だから彼氏の付き合いみたいな感じでいそいそとレコードとかCDをレジに持ってってる女の子はよくいるけど、同時にそれを速攻で売りにいく子っていうのも同じ位よく見かける。偏見は承知で言わしてもらうと、彼氏の音楽の趣味で自分の趣味も決めている子って結構多くて、相手が変わると今まで持ってた盤たちをあっけないくらい簡単に手放すんだろうな。そのおかげで中古盤市場が潤ってるってのも事実なんだけど。

ところで女の人が一人で黙々とレア盤を漁っているのをみると異様にかっこ良く見えるのは何でだろうか。フェロモンを感じるっていうよりか、「同士」的な何かを感じるんですが。

何が言いたいんだか分からなくなって来たので、この辺で。