ユニオン | cheerズ blog edition

ユニオン

 最近レコード、特に7インチは全然売れないとあちこちで聞く。新品も中古もひどいもんだそうだ。 90年代後期のアナログバブルも一段落してからはめっきり街中でレコードバッグ持ってる奴をみか けなくなったもんなあ。新宿行けばVinyl、渋谷行けばManhattan、Cisco袋ばっか見かけたけど最近 じゃユニオンの袋すらあんまり見ないよ。見るのはせいぜいDMRの袋くらい。最近どうも、特に若い子 には音楽のメディアに対する執着が薄い気がしてならない。CDにしろ、レコードにしろどっちもそこまで買うこと自体に興味がなさそう。mp3もあることだしね。だから中古屋とかに行くと若い子なんかあんま目につかない。例えばユニオンに行けば、特にパンクエリアは加齢臭がほのかに漂っているディープな場所に落ち着いている。

                                      

 よく知り合いと話すときに7インチの仕入れ場所がトピックになるんだけど、ユニオンの7インチコーナーは終わっているというのがだいたいの共通の意見だ。一時よりかなり価格崩壊したレアパンクとか、和物とかはそれなりに回転しているみたいだが残念ながらそういったモノに興味はない。逆に売りたいくらいだし。但し店側にとってもそれら以外のモノを仕入れるのに興味がないようでつまり、僕らにとっては掘り出しがいのない店なんですよ、最近は。 考えても見ればそれはもっともな話で、こっちが探してるのは普段鼻にもかけられない15年くらい前の内外のローカルパンクものを一本釣りしようとしているわけで、まず見つからない。あったとしても値段が付いてるわけもなく100円コーナーに沈んでる可能性の高い代物ばかりだ。そんなものを店が好んで仕入れようと思うかという話だ。「売れない→買わない→見つからない→切ない」それにしたってユニオンと言えば回転早く、掘り出し物多いっていう確固たるブランディングを築き上げてる店だからこっちとしても行くたびに期待してしまう訳ですよ。                                               

 

 でもねえ、最近はアナログまとめて売りにいっても買い取り拒否の盤て増えたしなあ。多分みんなそんなに中古は買わないんでしょ。前だったら50%オフに絶対入らないようなモノも普通に放り込まれてるようになったしな。それでも買う気起きないし、いつ行っても残ってるからいかにあのレコードバブルがイカれてたってことだよね。マニアはピンポイントで欲しいもの抑えてるけど、彼らが欲していない、時期的に旬だったレア盤なんて購買層が見えないからだぶつく一方でしょ。例えばニュースクールとかエモものね。                                        

 

 ところでBadtown Boysのファーストとか落っこってないかなあ、100円コーナーに。