経済の話ー日本の貧富格差 | cheeronの独言

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ぐち、ぼやき、メモ書き

暖かくなりました。白木蓮の花が満開です。

白木蓮の花が散る頃に、桜が咲き始めます。

もう少しですね。

 

私は、金策が失敗でまだまだ真冬ですけどね。

何でこんなにお金に苦しまなくてならないのか?

って事で、日本の貧富格差の話です。

 


【8割が2割を支える】
さて、以前

総資産額=総負債額
※負債は+数値とした場合
という式を書いた。この式は
誰かの負債は誰かの資産
を表す物である。
では、誰が損をして誰が儲けているのか?
それを知るために・・・

この記事から
野村総合研究所レポート:日本の富裕層
この業界では各層を、
超裕福層・裕福層・準裕福層・アッパーマス層・マス層と呼ぶらしい。
この記事を読むと、
日本の78%の世帯はマス層であり、全金融資産の42%しか保有

大雑把に言えば、
8割の人々が、4割の資産を取り合い
残り2割の人々が、6割の資産を保有している
図にするとこんな感じですね。

4人の貧乏人が1人の裕福層を支えている

そういう構図ですね。



【多いのは無貯金層】
野村レポートのマス層は3000万円以下という高額である。このマス層をもっと分けたい。
色々調べたがこのデータを使う事にした
知るぽると:家計の金融行動に関する世論調査
※このデータは二人世帯へのアンケートによる分類のため、野村レポートとは数値のズレが生じる。
2019年のデータをグラフにしてみた。


このデータで驚いたのは、
日本の24%(すなわち、約4人に1人)は無貯金層
だという事です。

※私も無貯金層になりましたし!

さらに、一千万円以下層が過半数以上ですし・・・
日本は裕福というイメージがありましたが、データで見ると日本はまだ貧乏なのかもしれません。


【比率は変わらない】
昔から、多くの人々は貧乏よりも裕福になろうと努力しています。
例えば
・子供の頃から学歴を積む
・大企業に入って出世街道を歩む
・公務員・官僚・議員になる
・各分野で有名人になる

などなど・・・

これだけ多くの人々が努力しているなら、
貧乏層は減って裕福層が増える
と考えられますが・・・時系列データを見ると、


多少の変化はありますが、大雑把に見ると
各階級の構成比率はほぼ変わらない
つまり・・・
多くの人々の努力は報われてない
と言えます。悲しい現実です。
子供の頃から皆努力しているのに、何故報われないのか?
理由となる根拠が無いので私の想像ですが、
・親の階級が大きい
 裕福層の子は裕福に、貧困層の子は貧困に(貧困連鎖)
・競争社会である
 椅子取りゲームの社会構造、年寄りが席を譲らない老害社会
大きくはこの2点と考えます。

さて、各階級の構成比率は変わらないのならば、
以前掲載したこのグラフの

預金が右肩上がりに増えているのは、どこが増えているのか?
答えは野村レポートに書かれています。
過去10年近くにわたって富裕層・超富裕層の世帯数及び純金融資産保有額が増加している要因は、株式などの資産価格の上昇により、富裕層・超富裕層の保有資産額が増大したことに加え、金融資産を運用(投資)している準富裕層の一部が富裕層に、そして富裕層の一部が超富裕層に移行したためと考えられます。
野村総合研究所レポートより一部抜粋
増えているのは上位の階級であり、特に超裕福層の増加は著しい伸びです
超裕福層の一人当たり
2005年:8.85億円→2019年:11.15億円



【面白いデータ】
単身世帯を調べていたデータです(少し古くて2014年のデータですが)。
データ元:e-Stat

これは勤労単身世帯の年収(横軸)と平均貯蓄額(縦軸:万円)のデータです。
データが男女別だったのでそのままをグラフにしました。
このデータから
女性の方が貯蓄額が多い
やはり独身女性は金を持ってますよ。また、年収が高い程、貯金額の男女差が大きくなります。
年収が高い方が貯蓄額が多い
当然の話ですよね。貯めるにはそれなりの収入が必要です。2000万以上を基準にすれば、
男性なら年収600万以上
女性なら年収500万以上

が必要になります。

以上で、だいたい日本の経済階級がわかったと思います。皆さんはどの階級なんでしょうか?
今回の話は、次回「国のお仕事」の布石です。

今日の一曲