本日は第40回、【ペンタクルの2】のカードについてお話します。
ペンタクルの2のカードは、若い男が両手にペンタクルを持って踊っている姿が描かれています。
それは8の字を逆さにした無限の紐で繋がれています。
見た目で二つのペンタクルを持っているので、数字の2の意味、始動する力と結びつける力、結合、バランスといったニュアンスは伝わってきますね。
しかし、このペンタクルの2のカードは、解説書によって捉え方が違っています。
それは、描かれているこの男が、楽しそうにしている、あるいは、苦しそうにしているという逆の捉え方です。
これは、どちらが正解というわけではなく、どちらにも解釈可能だと考える方が妥当です。
実際に占い上の意味でも、両方のニュアンスが出ています。
まずは占い上の意味を紹介しますね。
ペンタクルの2のカードは、金銭的な事柄の巧みな扱い。二つの可能性を上手に扱う。二つの対立する問題のバランス。ジャグリングする。柔軟性。楽しむ。仕事と金銭面での厳しい状況の狭間でジャグリングしている。人間関係における責任と楽しみのバランスを取ろうとしている。または日常生活における魔法。解釈は、彼を呑気とみるか、不安と見るかによって変わる。
楽しんでいるのか、苦しそうにしているか、その両方の意味があったんじゃないかと思います。
私的には後ろの波に飲まれそうな船を見ると、あまり楽しそうには見えません。
サーフィン的な船ならともかく、貿易船のような船です。
こういった船が大きな波に巻き込まれた時に、ワクワクするよりも不安の方が先立つと思えるからです。
しかし、これは私の感覚で、絶対的な正解ではありません。
若い男の顔が楽しそうじゃないか、と言われると、確かにその通りと思います。
今までのレッスンでも言ってきた通り、タロットに絶対的な正解はありません。
ただ象徴に近いか遠いか、象徴の組み合わせから深いか浅いか。
あるいは、全くの思いつきの作り話か。まあ、作り話の場合は流石に正解とは言いにくいですが、
話がそれましたが、ここでこのペンタクルの2の若い男が何を持っているのかを少しお話します。
ペンタクルは、他のスートと違って幅の広い意味を持っています。
実際的なこと、保証や安全、物質的なこと、自然、動植物、肉体的な感覚、豊かさや繁栄、お金などなどです。
しかし、ペンタクルのエースのレッスンでお話したように、本質は「価値」です。
よって、このペンタクルの2のカードは、2つの「価値」あるものを両手で操っているのです。
先ほどの占い上の意味で気づかれたかもしれませんが、この若い男が持っている2つのペンタクルは厳密にお金に関するものなどに限定する必要はありません。
例えば、二つの可能性、二つの対立するバランス、仕事と金銭面、責任と楽しみ、などです。
もっと具体的に言うと、進学か就職か、恋愛か仕事か、仕事を私生活か、地域行事とレジャーか、などです。
男性性と女性性の原理を用いて、自分の中の思考と感情の二つでも良さそうですね。
この若い男にとって価値のあるものであれば、なんでも良いです。
ただ、忘れていけないのは、大アルカナの節制やカップの2などとは違って、この二つのものを混ぜ合わせるのは難しそうです。
そう言った意味では、数字の2の意味の結合よりもバランスのほうに焦点が当たっています。
以上のことをまとめると、このペンタクルの2のカードの意味は、ざっくり言うと、何か二つのもののバランスを取って、人生の時間を過ごしている状態です。
そしてそのバランスの取り方は、時と場合に応じて、言葉や態度を柔軟に変えているもので、よく言えば適応力や柔軟性と言えるし、悪く言えばコロコロ言動が変わるいい加減さ、その場しのぎの対応といえます。
本人は要領よく、あるいはギリギリで対応しているため、周囲にどういった影響を与えているか見えにくいとされます。
ですので、問題が生じている時にこのカードが出たときは、客観的に状況を捉え、周囲にどのような影響を及ぼしているか熟考することが必要になります。
いかがでしょうか。
人生のあらゆる局面で、ペンタクルの2のカードのような状態はよく見ることができます。
あなたも自身の今までの人生を振り返ってみて、思い当たる節があるのではないでしょうか。
その時、あなたの感情はどういうものでしたか?
あなたの周りの人にどのような影響を与えていたでしょうか?
自身にとって、良かったケース、望ましくなかったケース、両方ピックアップしてみてください。
このカードが楽しいとか苦しいとか、一概に言えないことが分かると思います。
本日のレッスンは以上です。
これまでのレッスンの知識を使って、実際にどのようなリーディングができるか、あるいは自分の解釈が象徴から遠くなっていないか、などを確かめたい方は、オンラインサロンや講座で事例添削を行っています。
本気でタロットを学びたい方はチェックを忘れないようにしてください。
次は第41回、ワンドの3を見ていきます。