本日は第40回、【ペンタクルの2】のカードについてお話します。

 

ペンタクルの2のカードは、若い男が両手にペンタクルを持って踊っている姿が描かれています。

それは8の字を逆さにした無限の紐で繋がれています。

 

見た目で二つのペンタクルを持っているので、数字の2の意味、始動する力と結びつける力、結合、バランスといったニュアンスは伝わってきますね。

 

しかし、このペンタクルの2のカードは、解説書によって捉え方が違っています。

それは、描かれているこの男が、楽しそうにしている、あるいは、苦しそうにしているという逆の捉え方です。

 

これは、どちらが正解というわけではなく、どちらにも解釈可能だと考える方が妥当です。

 

実際に占い上の意味でも、両方のニュアンスが出ています。

 

まずは占い上の意味を紹介しますね。

 

ペンタクルの2のカードは、金銭的な事柄の巧みな扱い。二つの可能性を上手に扱う。二つの対立する問題のバランス。ジャグリングする。柔軟性。楽しむ。仕事と金銭面での厳しい状況の狭間でジャグリングしている。人間関係における責任と楽しみのバランスを取ろうとしている。または日常生活における魔法。解釈は、彼を呑気とみるか、不安と見るかによって変わる。

 

楽しんでいるのか、苦しそうにしているか、その両方の意味があったんじゃないかと思います。

 

私的には後ろの波に飲まれそうな船を見ると、あまり楽しそうには見えません。

サーフィン的な船ならともかく、貿易船のような船です。

こういった船が大きな波に巻き込まれた時に、ワクワクするよりも不安の方が先立つと思えるからです。

しかし、これは私の感覚で、絶対的な正解ではありません。

 

若い男の顔が楽しそうじゃないか、と言われると、確かにその通りと思います。

 

今までのレッスンでも言ってきた通り、タロットに絶対的な正解はありません。

ただ象徴に近いか遠いか、象徴の組み合わせから深いか浅いか。

あるいは、全くの思いつきの作り話か。まあ、作り話の場合は流石に正解とは言いにくいですが、

 

話がそれましたが、ここでこのペンタクルの2の若い男が何を持っているのかを少しお話します。

 

ペンタクルは、他のスートと違って幅の広い意味を持っています。

実際的なこと、保証や安全、物質的なこと、自然、動植物、肉体的な感覚、豊かさや繁栄、お金などなどです。

しかし、ペンタクルのエースのレッスンでお話したように、本質は「価値」です。

 

よって、このペンタクルの2のカードは、2つの「価値」あるものを両手で操っているのです。

 

先ほどの占い上の意味で気づかれたかもしれませんが、この若い男が持っている2つのペンタクルは厳密にお金に関するものなどに限定する必要はありません。

例えば、二つの可能性、二つの対立するバランス、仕事と金銭面、責任と楽しみ、などです。

もっと具体的に言うと、進学か就職か、恋愛か仕事か、仕事を私生活か、地域行事とレジャーか、などです。

男性性と女性性の原理を用いて、自分の中の思考と感情の二つでも良さそうですね。

この若い男にとって価値のあるものであれば、なんでも良いです。

 

ただ、忘れていけないのは、大アルカナの節制やカップの2などとは違って、この二つのものを混ぜ合わせるのは難しそうです。

そう言った意味では、数字の2の意味の結合よりもバランスのほうに焦点が当たっています。

 

以上のことをまとめると、このペンタクルの2のカードの意味は、ざっくり言うと、何か二つのもののバランスを取って、人生の時間を過ごしている状態です。

そしてそのバランスの取り方は、時と場合に応じて、言葉や態度を柔軟に変えているもので、よく言えば適応力や柔軟性と言えるし、悪く言えばコロコロ言動が変わるいい加減さ、その場しのぎの対応といえます。

 

本人は要領よく、あるいはギリギリで対応しているため、周囲にどういった影響を与えているか見えにくいとされます。

ですので、問題が生じている時にこのカードが出たときは、客観的に状況を捉え、周囲にどのような影響を及ぼしているか熟考することが必要になります。

 

 

いかがでしょうか。

 

人生のあらゆる局面で、ペンタクルの2のカードのような状態はよく見ることができます。

あなたも自身の今までの人生を振り返ってみて、思い当たる節があるのではないでしょうか。

 

その時、あなたの感情はどういうものでしたか?

あなたの周りの人にどのような影響を与えていたでしょうか?

自身にとって、良かったケース、望ましくなかったケース、両方ピックアップしてみてください。

 

このカードが楽しいとか苦しいとか、一概に言えないことが分かると思います。

 

本日のレッスンは以上です。

 

 

これまでのレッスンの知識を使って、実際にどのようなリーディングができるか、あるいは自分の解釈が象徴から遠くなっていないか、などを確かめたい方は、オンラインサロン講座で事例添削を行っています。

本気でタロットを学びたい方はチェックを忘れないようにしてください。

 

次は第41回、ワンドの3を見ていきます。

本日は第39回、【ソードの2】のカードについてお話します。

 

このソードの2のカードは、目隠しをした女性が交差させた両手に大きなソードを握っている、という見た目に分かりやすいカードです。

 

しかし、このソードの2のカードを見て、「結局、このカードはいいカードなの? それとも悪いカードなの?」と感じた方・・・・要注意です。

 

それでは本題に入っていきます。

 

以前のレッスンでお話したように、カードには、いい悪いはありません。

このソードの2のカードは、目隠しをした女性がソードを2本持って海を背に座っている。それだけの状態です。

 

では、その状態はもう少し詳しく見ると、どういう状態なのか。

 

これは、実際、占い上の意味を見るだけでも、特に問題なく把握できると思います。

占い上の意味としては、

二つの選択肢の間での板挟み。行き詰まり。熟考と待つこと。均衡。抑圧された感情。逃避。行き詰まり。何かを見たくない、あるいは感情を閉ざしている人。人から離れ、独り引きこもる。特に「女司祭」や「愚者」が一緒に出てきたら、スピリチュアルな道へ向かう。ある課題に自分の全てのエネルギーを注ぐ。

などがあります。

 

象徴を見てみます。

 

目隠しをされている人物は、真意が分からない、どのように出るべきか分からない、有効な手段がわかった時には均衡を壊して動きに出る、かろうじてバランスのみ保たれていることの象徴です。

 

そして、背後の月は、緊張感と時の流れによる移り変わりを表しています。

 

 

ここまでの意味を一通り聞いて、おやっ?と思った方は勘が鋭いです。

そうじゃなかったとしても、これから説明しますので、ご安心してくださいね。

 

そう、この人物は目隠しをされたのか。

あるいは自分で目隠しをしているのか。

 

初心者の方で、ネットの占い配信をたくさん見ている人の中には、「問題を解決させるために早く目隠しを取ってどちらかに決めて」と言ったアドバイスが、このソードの2のカードに含まれていると思っている方もいるかもしれません。

 

でも、それは目隠し=優柔不断=良くないこと、だから目隠しを取って、という先入観というか固定観念が植え付けられてしまっています。洗脳と言ってもいいかもしれませんね。

 

ソードは知性、思考、理性のスートです。

自分で考えることができることができるスートです。

 

そして数字の2の意味は、始動する力と結びつける力、結合、バランスです。

 

ソードの意味と数字の2の意味を掛け合わせると、どことなく能動的なイメージが湧いてきませんか?

 

ウェイト版は特になんですが、絵柄のイメージから占いの意味を貼り付けやすいです。

ですので、大事なことを見ないようにして、二者択一から逃げようとしている、二者択一ができないような状態になっていると読みがちです。

 

しかし、先ほどのソードと数字の2の意味から考えると、能動的に外の世界を見ないようにして、今は答えをあえて出さないようにしている、というイメージも湧いてきます。

 

ウェイト版などの魔術系タロットの歴史から見ても、自らを追い込んで時期を待っている、あるいは自ら修行の一環として目を塞いでいる、という解釈もあながち間違いではない気がします。

 

描かれている月から緊張感はあるものの、基本的にこのソードの2のカードは、状態が描かれているだけです。

 

その状況がいいのか悪いのかというのは、相談者本人の状況や周囲のカードの出方によって変わってきます。

 

したがって、今までお話してきたような解釈は全て該当します。

 

このソードの2に限らずタロット全部のカードに言えることですが、絶対的な正解はありません。

ただ、象徴からイメージされる世界に近いか遠いか、象徴の組み合わせ的に解釈が深いか浅いか、はあります。

 

ですので、カードに描かれている絵柄から受ける感覚と、象徴の知識は常にバランスを取っておかないといけません。

 

厳しい言い方になりますが、象徴を全く無視した、絵柄から思いつくままに読むリーディングは、ただの作り話、妄想、お客様に嫌われたくない媚び、問題の解消に何の役にも立たないアゲ鑑定に繋がります。それらは写真で一言と変わらないエンタメです。

 

いかがでしょうか。

 

ソードの2のカード、「早く目隠しを取って」が絶対的な正解ではないということがお分かりいただけたでしょうか。

 

もちろん、そのメッセージが有効な時もあります。

しかし、自らを高めるために答えを出さずに内省している相手に「早く目隠しを取って」ということが有害になることもあります。

 

本日のレッスンは以上です。

 

普段の生活で次のことを考えてみてください。

誰かに目隠しされて、世界が見えなくなっているのはどういうときか。

自ら目隠しをして、自分の中の世界を見ているときはどういうときか。

 

おそらく、どちらの状況もソードの2が描いている世界のはずです。

そこに、いいとか悪いとかのラベルを他人が一方的に貼り付けるのはナンセンスだと気づくはずです。

 

 

これまでのレッスンの知識を使って、実際にどのようなリーディングができるか、あるいは自分の解釈が象徴から遠くなっていないか、などを確かめたい方は、オンラインサロン講座で事例添削を行っています。

本気でタロットを学びたい方はチェックを忘れないようにしてください。

 

次は第40回、ペンタクルの2を見ていきます。

本日は第38回、【カップの2】のカードについてお話します。

 

カップの2のカードの絵柄は、男性と女性が向かい合っている、非常に分かりやすいものとなっています。

しかし、だからこそ、男女の気持ちが通じ合うという「恋愛のカード」とだけ理解している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

もしこれをみているあなたがそうだとするなら、非常にもったいないです。

 

ぜひこの動画でカップの2をもう少し深めてみてください。

 

それでは本題に入ります。

 

カップの2の占い上の意味では、二人の人間の結合。人間関係におけるバランス。和解。喜び。愛。共感。結びつき。和解。魅力。おそらくは新しい、そして意義深い恋愛、人間関係。愛の再生。献身。2人の間の感情的であるのと同時に、精神的または魔術的なエネルギーの流れ。ヨガ、またはクンダリーニを上昇させるような訓練、

といった意味があります。

 

ほぼほぼ二人の男女関係の意味になっていることが分かります。

しかし、これらの意味を見ていくと、恋愛に限らず、友情などの長期的な関係の始まりという解釈も考えられます。

恋愛にしても、それ以外の人間関係にしても、一人では成し得なかったものが人生にもたらされる、そのような関係です。

 

しかし、このカップの2の世界観はそれだけなのでしょうか。

 

カップを持って向かい合っている二人の間には、ライオンに翼の生えた杖が見られます。

そしてよく見てみると杖には二匹の蛇が絡み合っています。

この杖はヘルメスの杖と呼ばれるものです。

知恵の象徴でもあり、精神の昇華も表しています。

 

これは描かれている男性と女性の間にある愛欲が精神の昇華を促していることを表しています。

 

カップの2に描かれている男性と女性は、単純に一人の男性と一人の女性と捉えるだけでいいのでしょうか。

 

ここで、最初の頃のレッスンの二元論を思い出してください。

カップの2の絵柄は男性性と女性性の結合、そして絡み合って精神的に昇華していくことを描いた絵だと捉えることはできないでしょうか。

 

男性性は能動的なエネルギーで、意思、論理、秩序、創造の役割を担います。

女性性は受動的なエネルギーで、直感、受容、感情、受け入れ成長させる役割を担います。

 

ざっくり思考と感情と言ってもいいかもしれません。

これらがバランスよく結合することによって一人の人間の中で精神性が高まっていくのです。

バランスや結合というのは、数字の2の意味ですね。

 

いかがでしょうか。

 

今まで、カップの2のカードを相思相愛とだけ読んでいなかったでしょうか。

 

例えば恋愛が上手くいっていない方にアドバイスでこのカップの2のカードが出た場合どうでしょうか?

「今後きっと分かり合えますよ」と伝えるでしょうか。それとも「上手くいくためには、今後あなた自身の思考と感情のバランスを取ってください」と伝えるでしょうか。

 

 

今回のレッスンは以上です。

 

恋愛相談以外でカップの2が出たとき、あなたはどのように読んでいくでしょうか。

様々なシチュエーションで考えてみて、ぜひアウトプットしてみてください。

 

これまでのレッスンの知識を使って、実際にどのようなリーディングができるか、あるいは自分の解釈が象徴から遠くなっていないか、などを確かめたい方は、オンラインサロン講座で事例添削を行っています。

本気でタロットを学びたい方はチェックを忘れないようにしてください。

 

次は第39回、ソードの2を見ていきます。

本日は第37回、【ワンドの2】のカードについてお話します。

 

ワンドの2は、私個人的にも初心者の頃は難しいカードでした。

具体的に何かをしている姿が描かれているわけでもありませんし、ワンドの3との違いも分かりにくい感じでした。

 

しかし、ワンドの特徴と、数字の2の特徴を掛け合わせると、このカードが示すものがなんとなく掴めてきました。

 

それでは本題に入ります。

 

ワンドの2のカードの占い上の意味は、壮大なことや手の届かないことへ気持ちがいく。静寂と活発さの間のバランス。個の力。大胆。独創性。特に安全と冒険の間の選択。リスクの問題。成功、しかし閉塞感がある、などです。

 

まず、ワンドのスートですので、大胆や独創性といったイメージは湧きやすいですよね。

 

これを数字の2の意味と掛け合わせていきます。

 

数字の2の意味は、以前のレッスンで、始動する力と結びつける力。結合。バランス、と説明しました。

何と何が結びついているのでしょうか。

何と何がバランスをとっているのでしょうか。

 

先にお話しした占い上の意味からいくと、次のような結合やバランスが考えられます。

 

静寂と活発さ

安全と冒険

成功と閉塞感

 

です。

 

これらの二つの間でバランスをとっているため、描かれている状態としては動きがないものとなっています。

 

では、象徴を見ていきます。

 

まず、この人物は、屋外ではあるけれども、城壁に囲まれたところに立っています。

動きたくてもその場から出ることができないという閉塞感を表されています。

 

そして彼は、地球儀のようなものを持っています。

これは、彼が一つの目的をすでに完成させた過去があること、そして、未来の姿を見ていること、の両面を表しています。

しかし、彼は一度成功したからこそ、その城壁から出られない状態に追いやられているとされています。

少しだけ深掘りすると、情熱を持って何かを完全に成し遂げたとして次に向かう先がなくなってしまったとしても、彼の情熱は止まることができず、自分自身の中で燻り続ける、ということです。

 

人物の横に立っているワンドは、彼が他の人の意思には関与しないことの表れだとされています。自分自身の考えが確立している状態だと言えるかもしれません。

 

しかし、ワンドは壁に金具で固定されています。

ワンドの3のワンドが大地にしっかり突き刺さっているのと比較すると、彼の覚悟はまだ完全とは言えない物だと考えることができます。

 

城壁には白い百合と赤い薔薇の模様があります。

もちろん、男性性と女性性が結合していることを表し、人間の限りない可能性が示唆されています。

 

 

以上を見てくると、このカードは数字の2の特徴を2つの側面で表しています。

静寂と活発さ、安全と冒険、成功と閉塞感の結合とバランス。

男性性と女性性の結合。

 

そしてそれら結合の中にワンドが示す冒険心が含まれているのです。

 

いかがでしょうか。

 

冒険心が状態が葛藤しているとも言えそうです。

満足しているのか退屈しているのか。それも結合しているかもしれません。

 

今回のレッスンは以上です。

 

 

普段のあなたの日常でワンドの2が表す世界観を感じることはなんですか?

情熱はあるのに動けない。

気持ちは動いているのに体が動いていかない。

そういったことは、きっと誰にでもあることだと思います。

あなた自身の具体的な経験とともに言葉にしてみてください。

そしてアウトプットとしてコメント欄で教えてください。

 

これまでのレッスンの知識を使って、実際にどのようなリーディングができるか、あるいは自分の解釈が象徴から遠くなっていないか、などを確かめたい方は、オンラインサロン講座で事例添削を行っています。

本気でタロットを学びたい方はチェックを忘れないようにしてください。

 

次は第38回、カップの2を見ていきます。

本日は第36回、【ペンタクルのエース】のカードについてお話します。

 

前回までのレッスンでもお話ししましたが、エースのカードはペンタクルに限らず、ワンド、カップ、ソード全てのエースのカードに共通の、雲からシンボルを差し出すようなデザインとなっています。

 

これを理解することで、小アルカナのエースの役割が見えてきます。

 

では、本題に入ります。

 

前回までのレッスン、ワンド、カップ、ソードのエースでもお話しましたが、最初に、他のエースにも共通するエースの特徴からお話をしていきます。

 

エースのカードは、そのスートの主題、例えば、ワンドであれば情熱、カップであれば愛情、などの最も純粋な状態として描かれています。

各スートの2以降のカードで探求していくべき主題を、天から来た力として表しています。

 

そして、エースは常にポジティブな力を象徴し、そのスートの最も好ましい状態を示すものです。

 

絵柄のデザインを見てみると、創造主と言われる神の手がスートのシンボルを差し出しています。

創造主や神というと、宗教っぽくなりますが、「自分という存在を超えた、より大きなエネルギー」や「根源的な宇宙の力」と捉えてもいいです。

 

また、エースは1ですので、どのスートのエースも始まりの意味もあります。

 

以上を踏まえ、このデザインは何を表しているのでしょうか。

 

それは人間自身は四大を自ら生み出すことができない、ということになります。

 

ペンタクルのエースですので、ペンタクルの特徴からお話します。

四大の「土」と関連していますが、ペンタクルは他の3つのスートと少し違って、実際的なことを表すので、実に広い意味を持ちます。

目に見えるもの全て、物質世界そのものや、物質世界を動かす具体的な事柄と関連しています。

物質というと人工的なものをイメージしがちですが、自然の美しさ、植物や動物や、人間が五感で感じる肉体的な感覚なども関連します。

そして、実りという言葉からイメージされる全ての豊かさや繁栄、保障や安全も表しています。

また、ウェイト版よりも前のタロットデッキでは、このスートはコインやディスクと呼ばれ、現実世界の中での品物やサービスの交換のシンボルでもありました。よってお金や経済、仕事に関することも表しています。

 

ペンタクルは四大の土ですから、昔の時代に農作物が豊かに実って、誰もが豊かな命を育むことができ、そこでは体全体を使って生命の素晴らしさを感じていた、というイメージですね。

 

しかし、これだけ多くのことが一つのスートの中に含まれていると、結局、ペンタクルが表すのものはなんなんだ、と感じてしまう方もいらっしゃると思います。

ワンド、カップ、ソードが表すもの以外全部とも言えますが、私は、ペンタクルの本質は「価値」と教えています。

人間にとって価値があるもの、価値を持ちうるもの、全てです。

 

それを踏まえて、再度ペンタクルのエースが何を意味するのかを考えます。

 

先ほど、人間自身は四大を自ら生み出すことができない、とお伝えしました。

 

物の価値は人間が生み出しているじゃないか、と思うかもしれません。

そして、価値というものは、その対象物を見る人がいないと成立しないと考える人もいるかもしれません。

 

しかしタロットの世界で言うと、万物が価値を持ち得るものとして人間にもたらされていることになります。

あるいは、人間がどう思おうとも、そして人間の存在に関係なく、物質的なものは全て絶対的な価値を持っているとも言えるかもしれません。

人間はそれらの価値を育てていくことしかできません。

 

そして人間が生み出したと思っている人工物ですらも、元々はそれを生み出す技術そのものが神からもたらされたもの、と考えることができます。

技術も神からもたらされたもの、と考えると少し難しく聞こえますよね。

もっとシンプルに捉えてみると、私たちが手にするお給料や、便利な道具、美味しい食事。これらはすべて、元をたどれば地球という自然環境が与えてくれたものです。

そう考えると、ペンタクルのエースは『今ここにある豊かな環境そのもの』を象徴していると言えます。

 

話が抽象的になりすぎて難しいかもしれませんが、今のうちは、ペンタクルは物質的な全てのもの、五感で感じることのできる感覚、価値に関するもの、くらいの理解で大丈夫です。

そしてエースですので、その最も純粋でポジティブな状態ととらえてください。

 

ところで、ペンタクルのエースは他の3枚のエースと違う部分があります。

それは他の3枚で散りばめられていた、神の恩寵を表すヘブライ文字のヨッドが描かれていないことです。

このことは、大自然はただそれだけで秩序を保った完全性を持ち、確かな現実であることにおいて、すでに大自然それ自身が神の恩寵を表しているからです。

 

そういったことから、ペンタクルのエースの占い上の意味を紹介します。

 

ペンタクルのエースは、

新たな金銭的な保証。新たな収入源。新たな趣味やプロジェクトの始まり。実質的な力。繁栄。実際的。信頼。自然の恵み。聖域。穏やかで平和な場所。豊かさ、あるいは特に必要な時のお金または仕事、などの意味があります。

 

 

いかがでしょうか。

 

 

今回のレッスンは以上です。

 

皆さんは日常の中で、ペンタクルを感じる瞬間はどんなときでしょうか?

ぜひ、コメント欄で教えてください。

 

 

これまでのレッスンの知識を使って、実際にどのようなリーディングができるか、あるいは自分の解釈が象徴から遠くなっていないか、などを確かめたい方は、オンラインサロン講座で事例添削を行っています。

本気でタロットを学びたい方はチェックを忘れないようにしてください。

 

次は第37回、ワンドの2について見ていきます。

本日は第35回、【ソードのエース】のカードについてお話します。

 

前回のレッスンでもお話ししましたが、エースのカードはソードに限らず、ワンド、カップ、ペンタクル全てのエースのカードに共通の、雲からシンボルを差し出すようなデザインとなっています。

 

このことは何を表しているのでしょうか。

これを理解することで、小アルカナのエースの役割が見えてきます。

 

では、本題に入ります。

 

前回までのレッスン、ワンド、カップのエースでもお話しましたが、最初に、他のエースにも共通するエースの特徴からお話をしていきます。

 

エースのカードは、そのスートの主題、例えば、ワンドであれば情熱、カップであれば愛情、などの最も純粋な状態として描かれています。

各スートの2以降のカードで探求していくべき主題を、天から来た力として表しています。

 

そして、エースは常にポジティブな力を象徴し、そのスートの最も好ましい状態を示すものです。

 

絵柄のデザインを見てみると、創造主と言われる神の手がスートのシンボルを差し出しています。

創造主や神というと、宗教っぽくなりますが、「自分という存在を超えた、より大きなエネルギー」や「根源的な宇宙の力」と捉えてもいいです。

 

エースは1ですので、どのスートのエースも始まりの意味がありますが、このデザインは何を表しているのでしょうか。

 

それは人間自身は四大を自ら生み出すことができない、ということです。

 

このことをソードで考えてみます。

ソードは主に頭を使うこと、つまり知性や判断などを表します。

エースの究極的な形で捉えると、ソードが示すものは「叡智」という言葉で表現できます。

 

叡智とは、物事の深い道理を悟ったり、物事の本質を見抜く高い精神のはたらきです。

 

叡智は明晰な頭の状態が伴ったときにやってきます。

普段の生活で考えると、一生懸命知恵を絞ってもそれ以上、何も浮かばないようなとき、なぜか突然「閃いた」とかの経験がないでしょうか。

もちろん、ぼーっとしているときでも閃くことはあります。

でもぼーっとしているとき、頭の中に余計なモヤモヤはありません。

 

そういったときの「閃いた!」という「きっかけ」は神や創造主から与えられたものとなります。

ソードのイメージで言うと、雲一つない澄んだ空から眩い光が差し込むようなイメージです。

 

閃いた、と言う言葉自体が、神の啓示のような印象もありますよね。

そして大体において、神の啓示のイメージは光を伴います。

気づきなども同じです。

 

光が差すことによって、人は叡智を手に入れるのです。

 

各エースは繊細な始まりを表すので、先ほどの例えでいくと、叡智は手に入れたものの、本人はまだ気づいていない状態とも言えます。

 

これは4つのスート全て同じ原理です。

 

さて、次にソードのエースに特化したお話に移ります。

 

ソードのエースに描かれている絵から、何かを切り開くというイメージを持つ方もいるのではないかと思います。

 

多くの人は、何かを切り開いていくとき、方向性を持たないといけません。

手当たり次第では成功を掴むことは難しいです。

ソードの叡智は具体的な思考で、行動に方向性を与えていきます。

 

また、どこに向かうかを考えるとき、多くの人は感情だけが本当の自分で、感情的反応だけが真実へ導くと思っています。しかし、ときとして感情は大袈裟で利己的、自己中心的です。

 

ソードが示す叡智は、幻想と制限を超えて、人生の中に含まれる霊的な真実へと人を導いていきます。

王冠がその方向性や計画性を示しています。

 

他の象徴としては、ワンドとカップのエースと同じように、ソードの周りにヘブライ文字のヨッドが舞っています。

 

ヘブライ文字のヨッドは大アルカナの塔や月のカードにも出てきた、神の恩寵を表す象徴です。

したがって、このソードのエースで表された叡智は、神から与えられ、祝福されていることを表します。

 

奥には山が描かれています。

山は抽象的な真実を示し、個人の視点や経験とは離れた客観的な真実を表しています。個人の好き嫌いという感情的なフィルターを通さず、誰が見ても変わらない本質的な真理の象徴として、この山は描かれています。

 

また、ソード、剣そのものが武器ですので、そこまで深い意味はないにしても、叡智と破壊的な作用は常に表裏一体であることも言われます。ソードの叡智は、幻想や嘘を切り裂く力でもあります。だからこそ、正しい方向へ導く一方で、古い考えを壊すような破壊的な作用も持ち合わせているということです。

 

 

以上のことから、ソードのエースの占い上の表現としては、逆境の中での力。避けられない変化。知性を通しての勝利と支配。実際的な事柄に関する鋭い感覚。精神力。不屈の精神。正義。真理。明晰な思考。霊的真理と高次の価値観。1つの目的に専念する。公正に行動する努力、などがあります。

 

いかがでしょうか。

 

今回のレッスンは以上です。

 

皆さんは今までの人生でソードのエースを経験したことがあるでしょうか?

ぜひ、コメント欄で教えてください。

 

 

これまでのレッスンの知識を使って、実際にどのようなリーディングができるか、あるいは自分の解釈が象徴から遠くなっていないか、などを確かめたい方は、オンラインサロン講座で事例添削を行っています。

本気でタロットを学びたい方はチェックを忘れないようにしてください。

 

次は第36回、ペンタクルのエースについて見ていきます。

 

 

 

本日は第34回、【カップのエース】のカードについてお話します。

 

前回のレッスンでもお話ししましたが、エースのカードはカップに限らず、ワンド、ソード、ペンタクル全てのエースのカードに共通の、雲からシンボルを差し出すようなデザインとなっています。

 

このことは何を表しているのでしょうか。

これを理解することで、小アルカナのエースの役割が見えてきます。

 

では、本題に入ります。

 

前回のレッスン、ワンドのエースでもお話しましたが、最初に、他のエースにも共通するエースの特徴からお話をしていきます。

 

エースのカードは、そのスートの主題、例えば、ワンドであれば情熱、カップであれば愛情、などの最も純粋な状態として描かれています。

各スートの2以降のカードで探求していくべき主題を、天から来た力として表しています。

 

そして、エースは常にポジティブな力を象徴し、そのスートの最も好ましい状態を示すものです。

 

絵柄のデザインを見てみると、創造主と言われる神の手がスートのシンボルを差し出しています。

創造主や神というと、宗教っぽくなりますが、「自分という存在を超えた、より大きなエネルギー」や「根源的な宇宙の力」と捉えてもいいです。

 

エースは1ですので、どのスートのエースも始まりの意味がありますが、このデザインは何を表しているのでしょうか。

 

それは人間自身は四大を自ら生み出すことができない、ということです。

 

カップで言えば、愛情や感情、イマジネーションなどは、何もせずに自分の中から生み出されるものではなく、その「きっかけ」は神や創造主から与えられたもの、カップの水のイメージで言うと、神や創造主が「最初の一滴」を「注いで」くれた、ということになります。

 

化粧で使うコットンをイメージしてください。

そこに水を一滴垂らすとじわーっと染み込んでいきます。

 

あるいはお皿の中に張った水面に一滴の水を垂らしたイメージです。

水面には波紋が広がっていきます。

 

コットンやお皿の中の水が人間だとすると、最初の一滴さえあれば、注がれた水に対して何らかの影響が生まれてきます。

ただ、何もなければ静かにそこにいるだけです。

そういったイメージです。

 

また、各エースは繊細な始まりを表すので、先ほどの例えで言うと、まだ十分に染みたり広がったりしていないため、目に見えていない状態、まだ気づいていない状態とも言われています。

カップで言うと、愛情などが生まれたり受け取ったりしていることを本人がまだ気づいていない状態です。

 

これは4つのスート全て同じ原理です。

 

さて、次にカップのエースに特化したお話に移ります。

 

カップのエースに描かれている絵からしても、愛情に溢れたイメージというのは湧きやすいと思います。

 

幸福や愛がギフトとして与えらた喜びを表しています。

そして、ギフトが示すように、愛は奪い取れるものではなく、ただ受け取られるという受容の重要さも表しています。

 

確かにカップのスートは女性性を表していますので、受け取られるもの、というのはイメージが湧きやすいかもしれません。

 

「タロットの書」を書いた世界で最も有名なタロティストであるレイチェル・ポラックさんは次のようなことを述べています。

 

世界は法律や道徳的秩序、社会の仕組みによって機能しているものと我々は考えがちですが、カップのエースが示すことは、世界はそれら法律や秩序、システムに意味を与える霊的な原理によって維持されている。

 

少々わかりにくいですが、我々が生きている現実社会の様々な仕組みは、カップが表す愛によって価値が与えられている、ということです。

 

愛こそ全て、のような感じでしょうか。

 

カップのスートの様々な面の「愛」に偏っているような印象も受けますが、実際のカップのエースの絵柄をみると、そう言いたくなる気持ちもわかります。

 

もちろん、カップは愛だけではなく、感情やイマジネーション、スピリチュアルな感覚などの象徴ですので、カップのエースは、その純粋な状態も表しています。

 

象徴としてはカップの上の鳩がいますが、今のうちは、生命の喜びくらいにとらえておいて大丈夫です。

 

カップから溢れ出している水の周りに、ワンドのエース同様、ヘブライ文字のヨッド水飛沫のように舞っています。

 

ヘブライ文字のヨッドは大アルカナの塔や月のカードにも出てきた、神の恩寵を表す象徴です。

したがって、このカップのエースで表された愛というものは、神に見守られ、祝福されていることを表します。

 

 

そういったわけで、カップのエースの占い上の表現としては、愛を受け入れる。喜び。感情的な力。直感。親密さ。愛。様々なレベルでの愛。神の恩寵。癒し。スピリチュアルな覚醒。心の栄養、などがあり、これらのことが全てギフトとしてやってくる。獲得しようと戦ったり苦しんだりする必要はなく、ただもたらされる、とされています。

 

 

いかがでしょうか。

 

今回のレッスンは以上です。

 

皆さんの日常の生活でカップのエースを感じるのは、どういうときでしょうか?

ぜひ、コメント欄で教えてください。

 

 

これまでのレッスンの知識を使って、実際にどのようなリーディングができるか、あるいは自分の解釈が象徴から遠くなっていないか、などを確かめたい方は、オンラインサロン講座で事例添削を行っています。

本気でタロットを学びたい方はチェックを忘れないようにしてください。

 

次は第35回、ソードのエースについて見ていきます。

本日は第33回、【ワンドのエース】のカードについてお話します。

 

エースのカードはワンドに限らず、カップ、ソード、ペンタクル全てのエースのカードに共通の、雲からシンボルを差し出すようなデザインとなっています。

 

このことは何を表しているのでしょうか。

これを理解することで、小アルカナのエースの役割が見えてきます。

 

では、本題に入ります。

 

今回のレッスンはワンドのエースではありますが、まず、他のエースにも共通するエースの特徴からお話をしていきます。

 

エースのカードは、そのスートの主題、例えば、ワンドであれば情熱、カップであれば愛情、などの最も純粋な状態として描かれています。

各スートの2以降のカードで探求していくべき主題を、天から来た力として表しています。

 

そして、エースは常にポジティブな力を象徴し、そのスートの最も好ましい状態を示すものです。

 

絵柄のデザインを見てみると、創造主と言われる神の手がスートのシンボルを差し出しています。

創造主や神というと、宗教っぽくなりますが、「自分という存在を超えた、より大きなエネルギー」や「根源的な宇宙の力」と捉えてもいいです。

 

エースは1ですので、どのスートのエースも始まりの意味がありますが、このデザインは何を表しているのでしょうか。

 

それは人間自身は四大を自ら生み出すことができない、ということです。

 

ワンドで言えば、情熱やモチベーション、クリエイティブな力は、「やる気出てきた!」と自分でやる気を出した気になっているかもしれないけど、実は、その「始まり」は神や創造主から与えられたもの、火のイメージで言うと、神や創造主が「種火」を「点火」してくれた、ということになります。

 

昔の石油ストーブをイメージしてください。

この石油ストーブを人間だとすると、火の強弱の調整は自らのダイヤルでできますが、最初の点火だけは他からチャッカマンなどで、つけてもらわないといけない、そういったイメージです。

 

また、各エースは始まりを表すので、まだ目に見えていない状態、まだ気づいていない状態とも言われています。

 

これは4つのスート全て同じ原理です。

 

さて、次にワンドのエースに特化したお話に移ります。

 

ワンドのエースは、創造意欲や活力が湧き上がる状態を表しています。

ワンドは火ですので、男性性を示します。

 

先ほどお伝えしたように、情熱やモチベーション、クリエイティブな力は、自ら引き起こすことも作り出すこともできず、神や創造主から種火として点火された状態で、通常の人間の状態では、そのエネルギーの表れを経験し、認識することができるだけ、とされています。

 

 

象徴を見てみます。

 

ワンドはいわゆる木の棒です。

ここで描かれているワンドには新芽が吹いています。

これは単に始まりを示唆するものであり、同時に、ヘブライ文字のヨッドをかたどっています。

 

ヘブライ文字のヨッドは大アルカナの塔や月のカードにも出てきた、神の恩寵を表す象徴です。

したがって、このワンドのエースで表された創造意欲や湧き上がる力は、神に見守られ、祝福されている状態を表します。

 

以上のことを踏まえ、最後に、ワンドのエースが表す占いにおける意味を紹介します。

 

内なるヴィジョン。アイデアを実現するための情熱。新しい職業。昇進。起業。創造的な力。熱意。自信。

勇気。エネルギー。生命。健康。力強さ。強引さ。熱烈な始まり。

 

などです。

 

いかがでしょうか。

 

今回のレッスンは以上です。

 

皆さんの日常の生活でワンドのエースの力を感じたのは、どんなときでしたか?

コメント欄で教えてください。

 

 

これまでのレッスンの知識を使って、実際にどのようなリーディングができるか、あるいは自分の解釈が象徴から遠くなっていないか、などを確かめたい方は、オンラインサロン講座で事例添削を行っています。

本気でタロットを学びたい方はチェックを忘れないようにしてください。

 

次は第34回、カップのエースを見ていきます。

本日は第32回、【世界】のカードについて解説します。

 

いよいよ大アルカナ最後のカードなりました。

ここまで継続してレッスン動画を見てきた方、お疲れ様です。

 

今回のレッスンで大アルカナは終わりとなりますが、この世界のカードがあなたのタロット習得において何らかの示唆を与えてくれるものになると思います。

 

では張り切って本題に入りましょう。

 

この世界のカードの占い上の主な意味は、完成。統合。関わり合い。成功、です。

初心者の方が陥りがちな「大吉」的なものではありません。

完成、統合とはどういった状態なのでしょうか。

 

世界のカードにはさまざまな象徴が描かれています。

今回のレッスンも占いで必要最小限のところで見ていきます。

 

真ん中に描かれている裸の人物は胸が描かれているため一見女性のように見えます。

しかし布で隠された部分に男性器があるとされ、両性具有者であるとの解釈が一般的です。

ここでは男性性、女性性の結合が表されています。

同様にこの人物が両手に持つワンドも男性性と女性性、あるいは陰と陽の結合を表しているとされます。

 

この人物においては、運命の車輪のカードで描かれなかった運命の女神フォルトゥーナであるという説や、星のカードで描かれた女性と同一人物だという解説もあります。

しかし、占いにおいてはそこは追求するものではありません。

 

次の象徴を見てみます。

 

描かれている人物を二つの半円が囲んでおり、無限大を表すリボンによって一つの円となっています。

これも対立原理の一致を表すシンボルとして機能しています。

そしてこのリボンが、この輪が永遠のものであることを示しています。

 

カードの四隅には、運命の車輪のカードにも描かれていた四大の象徴が描かれています。

火、土、空気、水からなる四大は地上世界を構成する元素です。

それらが占星術の星座の象徴を借りて描かれています。

火は獅子座、土は牡牛座、空気は水瓶座、水は蠍座です。

水瓶座が人物に、蠍座が鷲として描かれているところがわかりにくいかもしれませんが、今のうちは、そのままそういうものだとして覚えてください。

そして、運命の車輪のカードとは違い、これらの象徴はもはや本を持っていません。

これは四大の完全な調和を表しています。

 

これまでの大アルカナの流れから、特に太陽のカードから審判のカードの流れで、人類全員が霊的な進化を遂げ、魂は大いなる回帰を果たし、神と合一した時、大宇宙と小宇宙の統合が完成するのです。

大宇宙は神や宇宙、霊的な世界、小宇宙は私たち人間です。

人間が肉体を捨て魂として大宇宙に回帰するのです。

 

その状態が完成、統合、関わり合い、成功、といった言葉で表現されるのです。

そしてその状態が調和の完成形とも言えます。

その状態では新しいレベルの幸福と充足感を感じることができます。

 

いかがでしょうか。

単純な「運がいいという意味での大吉」とはずいぶん違うイメージになったんじゃないでしょうか。

 

最後になりますが、この世界のカードの概念を、現実の世界での占いで適用すると、どういったニュアンスになるでしょうか。

人が内なる確信を持って行動することができれば、この宇宙全てが、努力が報われるように協力してくれる、といったニュアンスになります。

 

この世界のカードは、神頼みの他力本願的な大吉とは全く無縁のものです。

 

レッスンの最初の方で説明した三位一体を思い出してください。

この大宇宙と小宇宙の統合、結婚は何を生み出してくれるでしょうか。

 

今回のレッスンは以上です。

 

大アルカナ22枚までお疲れ様でした。

あなたの中で大アルカナ22枚が優劣なく好き嫌いなく、調和して捉えることができるようになりましたか?

 

ぜひ今日まで頑張った自分自身を褒めてあげましょう。

そしてその賞賛をコメント欄に刻んでください。

 

ところで、愚者の旅という物語では、一旦宇宙と合一した愚者の魂は再び魔術師によってこの世に呼び戻され、新しい現世を生きることになります。

 

そして、あなたもまた魔術師に呼び戻され、次は小アルカナの世界に入っていくことになります。

 

これまでのレッスンの知識を使って、実際にどのようなリーディングができるか、あるいは自分の解釈が象徴から遠くなっていないか、などを確かめたい方は、オンラインサロン講座で事例添削を行っています。

本気でタロットを学びたい方はチェックを忘れないようにしてください。

 

それではまた次回のレッスンでお会いしましょう。

本日は第31回、【審判】のカードについてお話しします。

 

恋愛占いで溢れているタロット動画を見慣れている方の中には、この審判のカードを「復縁」だと考えている人も多いかもしれません。

しかし、それは多くの場合、「復活」という言葉から連想した「復縁」で、本質的には言葉遊びのようなものです。

 

とは言え、審判のカードに描かれている絵から、カードの意味を理解するのは、そう難しいことではありません。

しかし重要なのは、審判には、清算を伴うということです。

この理解がないと、審判のカードは単に復縁大吉カードに落ちぶれてしまいます。

 

では、本題に入ります。

 

占いにおける審判のカードの主な意味は、復活、審判、内なる呼びかけ、赦し、などです。

これらはざっくり二つに分けることができます。

 

一つ目は、タイミング来た、ということ。

二つ目は、復活、再生する、ということです。

 

絵柄からしても天使がラッパを吹いて合図をしています。

タイミングがきた、あなたの内なる声に応える時などの解釈はこの絵柄からです。

蘇っている人たちが皆両手を広げ空を仰いでいる歓喜の姿は、この合図は分け隔てなく誰にでも聞こえるということを表しています。

 

次に、復活、再生については象徴を見ていきます。

 

蘇っている人たちや棺桶は一様に灰色です。

棺や肉体そのものが物質の象徴です。

これは人間の肉体的な蘇生を暗示するものではなく、魂が解放されていることを表しています。

 

しかし遠くに山の連なりが見えます。

これは我々人間が通常のやり方で得ることができる知識の限界を超えていく、超越した永遠の真実だとされています。

ウェイト版の作者のアーサー・エドワード・ウェイトさんは、この山の連なりを「抽象的思考の山なみ」と呼んでいるそうです。

 

人間の知識の限界を超えていく永遠の真実。

肉体の命には限りがありますが、霊の命は永遠です。

審判のカードで復活した魂は、そこに向かっていくのです。

 

 

 

生命の木との関連でも、天使のラッパは、私たちの低次な部分(低次の自己)において、「天界(高次の自己)」からの召喚を表しています。

 

まとめになります。

 

審判のカードは、たとえ比喩的であっても、限りある命である肉体を捨てて、永遠の命である霊として蘇っていくことを表します。

浄化され生まれ変わるためには、自ら決定的な審判を下さなければなりません。それは贖罪とも言えるし、清算とも言えます。

 

前回のレッスンで、太陽のカードには、生命力からくる幸福や自由、喜びを表すと同時に、肉体の世界から魂の世界へ移行するというお話をしました。

 

一度、この現世での命を清算した上で、魂は蘇るのです。

そのことを言葉にすると、復活、審判、内なる呼びかけ、赦し、となります。

 

いかがでしょうか。

 

最後に、冒頭の復縁の話に戻りますが、別れた相手をいつまでも忘れられず未練を残した状態は、清算が終わっていない状態です。

それは審判のカードが表す復活とはほど遠いものです。

 

今後、復縁に関する占いで審判が出た場合、それでも復縁できると読みますか?

 

 

今回のレッスンは以上です。

 

あなたの日常において、審判のカードが示すような場面はどのようなものが考えられますか?

そうそうないことかもしれないので難しいかもしれませんが、考えてみてください。

この練習をすることで、相談内容に安易に迎合するリーディング、つまりアゲ鑑定に敏感になることができます。

 

これまでのレッスンの知識を使って、実際にどのようなリーディングができるか、あるいは自分の解釈が象徴から遠くなっていないか、などを確かめたい方は、オンラインサロン講座で事例添削を行っています。

本気でタロットを学びたい方はチェックを忘れないようにしてください。

 

次はいよいよ大アルカナ最後のカード【世界】についてお話しします。