Title:野心のすすめ

Author:林真理子

Publisher:講談社


職場参考資料用図書ルーム的なものがあります。

通常は専門的なものがほとんだのですが、ときどきまぎれこんで、この手の新書もあったりします。

公営図書館だと驚異の200人待ちのこの本も1人待ちで読むことができてラッキーです。


基本的には若い人に向けた感じだけど、そのところどころに読者層を広めに設定したところもあり、新しい道に向かってまい進している私には、背中をおされる部分がありました。

その一方で、う~んそうかなぁ・・・と思うところがあったりもしましたがji---------


Quote


『なんといっても、私のモットーは「やってしまったことの後悔は日々小さくなるが、やらなかったことの後悔は日々大きくなる」です。』


『「大志」は自動車の前輪、「努力」は後輪』


『新聞や雑誌の連載を同時に何本も引き受けた時には、「時間的に無理でしょう、やめなさい」と忠告されたこともありました。けれど、背伸びをしないと成長できないときもあると思うんです。無理だと思ってもやる。「自分の実力だとこれくらいの仕事量で、これくらいのスケジュールだ」と枠を決めてやると、絶対に、今の自分以上には成長できない』


『小説として上手に着地し中っらどうしようとか、売れなかったらどうしようとか、次の作品を書くのをいちいち怖がっていては、作家の仕事を続けていくことは無理だと思うのです』


『私は、直木賞以降の年月を自ら「失われた十年」と言うことも多いのですが、なにはともあれ、絶対すべてを芸の肥やしにしてやる、と思って努力し続けていると、実は後でいちばん胸を張れる期間になっていたりします。たとえば仕事で干されたり、辛い時期に入っている人も、苦難は次へのステップだと信じて、どうか頑張ってほしい』


『自分はこういう人生を送りたいという目標を決めたら、歯を食いしばってでも頑張ってみることです。野心が山登りだとすると、少し登り始めると、頂上がどんなに遠いかがわかってくる。少しクラッとするような場所まで来て、下を覗いてみると、登山口の駐車場ではみんなが無邪気にキャッキャ楽しそうに群れている。でも、自分は絶対その場所にはもう下りたくないと思う。自分はこの先、あの高いところまで登れるんだろうかという不安を常に抱えながら、ズルズルと下に落ちたくないから常に手を抜けない。』


『なぜ、わざわざ辛い思いをしてまで山登りを続けられるのでしょうか。それは、必死で登ってきた場所から見る景色があまりに美しく、素晴らしい眺めを自分の力で手に入れて味わう満足感と幸福をすでに一度知ってしまったからです。そうなったら最後、もっと美しい景色が見たい、もっと満足したい、もっと幸福を味わいたい、と、さらに上へ上へと昇りたくなる。

『もちろん辛い試練だって待っているかもしれないけれど、野心という山を登ろうとする心の持ちようで、人生は必ず大きく変わってくる。チャレンジしたからこそ初めて手に入れることのできる、でっかい幸福がまっている。』


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