部下や後輩への「フィードバック」は、相手の心に響いていますか?
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若手社会人向けの研修にて、
仕事への取組み方や、対人の態度、仕事の成果に対して
研修で見えた事実と印象を「フィードバック」することが多々あります。
目的は、ご本人の更なる成長です。
ですので、良いところを伸ばすために、「褒める」という意味合いでもしますし、、
「残念、惜しい!」 と感じる軌道修正に向けたフィードバックもします。
例えば軌道修正に向けたフィードバックだと。。。
【対人の態度に対して】
・自分の興味のない時には、急に集中力がなくなったように見えます
・相手から望んだ回答が得られない時に、残念な表情が顔に出ます
・コミュニケーションの相手によって、声のトーン・表情が大きく変わります
【仕事の取組み姿勢に対して】
・とりあえず「終わらせればいいや」という態度で、質に対するこだわりが見えません
・大変そうなものを後回しにする傾向があります
などなど…
今日初めて会って、数時間しか一緒に過ごしていない相手ですが、
しっかり様子を観察し、私なりの愛情をこめて、事実に基づいてフィードバックします。
フィードバックすると、、こう言われることがあります。
「最近 同じこと上司にも言われました。
やっぱりそうなんですね…」
上司に同じことを言われても、納得・腹落ちしていないということが伝わってきます…
素直に受け入れたくない何か、
受け入れられない何かがあるのでしょうね。
よくよく話を聴いてみると、傾向は大きく2つ。
◇相手に対する信頼がない
「あの人には言われたくない、って思っちゃうんですよね…」
◇言われた内容への納得性がない
「そんなに自分の事、見てないと思うんですよね…」
つくづく、フィードバックは内容はさることながら、
「誰が言うか」が大切なんだな、と感じます。
では、どうやって相手の心にフィードバックが届く状態を創るのか。
また別の機会に書きたいと思います。
研修は一期一会のお付き合いですが、
仕事への取り組み姿勢や、
対人の態度など
日頃の自分の癖を客観的に俯瞰し、
軌道修正する一つのきっかけとして意味を成していると実感できて、嬉しいです。