「上司に本音を話すか」「部下の本音を聴いているか」 | 【Cheer Coach】企業研修・ワークショップ・コーチ 齋藤稚亜子(ちあこ)

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部下と言われる立場の皆さまへ>

 「あなたは上司に本音を話していますか?」

 「本音を話さないとしたら、それはなぜですか?」


上司と言われる立場の皆さまへ>

 「あなたは部下の本音を聴いていますか?」

 「本音を聴いていないとしたら、部下が本音を話さない理由は何でしょうか?」


研修で出会う皆さん(若手に限らず)とお話ししていると、

上司と本音で話していない人が多い、という事実が見えてきます。


私自身、会社員時代は上司にとても恵まれていました。

・目の前の仕事の相談

・不安

・少し先に挑戦したいこと

・いつかやりたいこと

・ちょっとした愚痴

比較的 何でも本音で話していましたし、

上司が「本音で話していい環境」を創ってくれていました。

また常に「応援し、背中を押してくれる人」でいてくれました。


ですので、研修講師という立場で様々な企業の方とお話する中で、

「今話したこと、上司には言わないでくださいね!」

「上司にはさすがに本音は言えませんよ…」

「今日は本音で話していいんですか!?(喜)」

というセリフが出てくると、

あぁ 上司と本音で話さない人、こんなに多いんだ、と驚きます。


とはいえ、開けっ広げな性格な私も、

さすがに100%丸裸でいつも本音だったかというと

必ずしもそうではないので、

「上司に本音を言わない(言えない)」

という方の背景にあるお気持ちを察してみようと思います。


上司に本音を言わない(言えない)理由、大きく3つに分けてみます。


1. 相手への配慮

 「こんな私事の相談、上司にするのは悪いな」

 「こんな小さな悩みで、忙しい上司の時間を取るのは申し訳ない」


2. 自己防御(自分が傷つくのを避ける)

 「こんな初歩的な相談して、馬鹿なやつだと思われたらイヤだな」

 「この仕事やらせてください、ってお願いしても、

  目の前の数字も達成できてないし、絶対ダメって否定されるよな…」

 「まだまだペーペーの自分が、将来の夢なんて語ったら笑われるよな…」


3. 相手への諦め

 「せっかく話そうとしても、途中で遮られて上司の話になるだろうな…」

 「この悩み言っても、分かってもらえない。気にするな、って笑われて終わりだ…」

 「本音で挑戦したいことを伝えても、どうせ応援なんてしてくれない…」

 「どうせ相談しても、目の前の数字のことにしか興味ない…」


いずれにせよ、

本当は誰かに話したい、相談したい、(肯定的に)聴いてほしい

そんな本当の気持ちが見え隠れしています。


もったいなぁ、と思うのです。

本音で話せる環境、関係があれば、

突然の退職や、

メンタルダウンが防げるかもしれないし、

あるいは、

部下ご本人がもっと元気に頑張って成果を上げられるようになる、

そんな可能性がありそうです。


特にそう感じるのが、

目の前の目標を達成するための相談、

あるいはより良く成果を出すための道筋の相談。


とはいえ、上司側にも言い分はあるでしょう。

「もう×年目なんだし、そのくらい、自分で考えて動いてくれよ…」

「まずは目の前の仕事で成果上げてから、やりたいことを主張しなさい…」

「将来の夢とか語られても、正直 関係ないし…」

「とにかく忙しいの。後にして…」


そんな両者の間に立ち、もっとお役に立ちたいなぁと思う今日この頃。


利害関係のない、その場限りの研修講師という立場からだからこそ、

比較的 本音を話していただけることが多くあります。

本音で話してもらうことで、

心と頭の整理をしてもらう。

目線を変えた質問や、客観的な質問によって、

自らの目標達成に向けてやるべきことを集中して考えてもらう。

結果として、明日から元気に頑張れる自分を取り戻す。

※ここで活用できるのが「コーチング」というコミュニケーションのスキル


最高に嬉しい瞬間は、

「目標達成のために、明日からこれを頑張ります!
上司にもそうやって伝えます!

成果が出たら、次に挑戦したいこと、上司に相談してみます!」

こんな風に、ご本人の課題解決と、

上司への建設的なコミュニケーションのきっかけになれた時でしょうか。


この両者の間に黒子として立ち、

良好な関係のハブになれるといいなぁと感じます。


「上司アウトソーシングサービス」

というべきか

「部下のお悩み一次解決サービス」

というべきか、

名前はよくわかりませんが。


「上司に本音を話せない部下」

「部下の本音を聴けない上司」

の間で、うまく両者の役に立てたら本望です…


ピンときた方はご連絡ください(笑)