1月、みーちゃんとママは布を買いに出かけた。

入学準備の諸々と、卒園入学のワンピースを作る為に。

実は、みーちゃんのママは、昔から縫い物が好きだった。幼稚園の頃にはリカちゃんのワンピースを手縫いしたし、小学生の時にはミシンで自分のキャミソールワンピを縫った。高校卒業の時には、自分で縫ったウェディングドレスでファッションショーにも出た。


美大の卒業制作で、朝から晩まで布を綿に戻す作業に明け暮れて綿毛だらけになっていた頃。友達と、帰り道の空を見上げていてふと「子どもにさ、未来の。ワンピースとかを縫ってあげたいなーみたいなさ、そんな夢しか持ってなかったのに、なんで今ここにいるんだっけて思う」と言って笑い合った。のほほんと過ごしてきたモラトリアムに終わりが来るのが辛かった。

子どもと一緒に公園で落ち葉を拾って、一緒にお風呂に入って、お弁当作ったりワンピース作ったりして、手をつないで歩いて…そういうのがやりたくてやりたくて、仕方なかった。

中学生の頃から「夢はお母さん」だったのに、大学生の自分はなんだか随分遠くまで来てしまったなぁ…と夢が手からこぼれ落ちるように感じていた。



先日みーちゃんが幼稚園を卒園した。

卒園式の練習を楽しみ、当日を待ち望んでいたみーちゃんは、前日には「卒園したくない、みんなと幼稚園にまだ通いたいよ…お別れ嫌だよ…ママ、たくさんお弁当作ってくれてありがとう、送り迎えしてくれてありがとう…」とママの腕に突っ伏してポロポロ泣いていた。

当日は、みーちゃんやお友達の立派な姿に、誇らしげな姿に、ママは感動して式の開始早々から涙が止まらなかった。

産まれてから6年。ママの思い描いてきた、小さな夢を一個一個たどるようにしてみーちゃんは成長してきた。一瞬も飽きさせることなく色々な形で夢を叶えてくれて来た。

ありがとうみーちゃん。おめでとうみーちゃん。

ママもみーちゃんと卒園する気持ちだよ。たくさん楽しい思い出をありがとうね!