どうもこんばんは。

梨泰院クラスです。

 

ということでこちらは、韓国映画偏愛トップ5の近代史編です。

まぁまぁの量の韓国映画をドンドン観てきたここ数年ですが、ふと振り返ってみると「歴史ものが良かったな」って思いました。詳しくなれたというか。日本だと高度経済成長だった頃が、韓国の場合は軍事政権時代だったりするんで70年代くらいから描いても激動だったってのあるんでしょうが、それを非常に楽しいエンタメにしてる。そういうのハリウッドっぽいですよね。日本だと例えば吉田茂とか岸伸介とか小泉純一郎とかを映画にしませんよね。したとしてもエンタメにはなかなかならない。

そこらへんも韓国映画のとても面白い側面だと思いますので、ランキングまとめてみました。

 

是非、読んでいただければと思います。

※リンクにある動画に暴力描写などあるかと思います。苦手な方はお気をつけください。

 






近代史編

・国際市場で逢いましょう(2014年)

 

韓国版フォレストガンプって印象を受けました。。ひとりの少年が朝鮮戦争で父親と妹と生き別れになりまして、それからベルリンで炭鉱夫をやったりベトナム戦争に行ったり色々しながら激動の時代を生き抜いていく。ひとりの男の人生を通して韓国の近代史を描いた感動巨編ですね。とんでもない動員数を叩き出したのも納得の映画。主演のファン・ジョンミンは大学生くらいの若者から後期高齢者まで熱演。韓国って国のメンタリティというかパーソナリティというか国民像みたいなものをこの映画みるとすごい理解しやすいんじゃないですかね。もちろん色んな人がいるんだけど、こういう時代を経て今があると思えば隣人を理解しやすい最高の教材だと思います。

 

 

 

 

・タクシー運転手 約束は海を越えて(2017年)

1980年に起きた光州事件を描いた名作。金が欲しくて報道規制が敷かれた光州に潜り込もうとしたドイツ人ジャーナリストと金のためにそのジャーナリストを乗せるタクシー運転手。すごいのはほんとこれ実話なんですよね。実際に潜り込んだドイツ人記者が撮った写真や映像が全世界に流れたことで何が起きてるか分かったらしいです。いまのミャンマーみたいな感じだったんでしょうね。ラスト近く、燃えるタクシー運ちゃん軍団が立ち上がるシーンは必見。エンディングでは実際の映像も流れるんですが、映画が誇張してないことに驚きました。本当に皆が暮らしてる市街でこんなことが起きてた。

 

 

 

 

・1987、ある闘いの真実(2017年)

題名通り、1987年における韓国民主化運動を壮大なんてもんじゃないスケールで描いたポリティカルサスペンス。主人公がいるのかいないのかって感じの群像劇で韓国映画やドラマが好きなひとならいくらでも見つけられる感じでオールスターキャストですね。韓国映画得意の総力戦。上の「タクシー運転手」と連続で観ると韓国近代史が眼前に迫ってくるような衝撃を感じられるんじゃないかと思います。なんですけど、ハ・ジョンウが演じる検察官とキム・ユンソク演じる秘密警察の所長みたいなオッサンが睨みあって会話するシーンなんかヤクザ映画みたいなんですよね。そういうシーンも見どころ。可憐な我らのキム・テリが完璧なんでそこも注目していただければ。

 

 

 

 

・麻薬王(2018年)

 

韓国では劇場公開され、その後Netflixが独占公開中。70年代、日本で覚せい剤取締法によって作りづらくなったヒロポンの原料を仕入れて覚せい剤を生産して巨額の富を築いた男の話ですね。ソン・ガンホだもん、間違いない。実在の人物というよりも当時の韓国で似たことをやってた麻薬王たちをひとりにまとめたような人物らしいです。「悪い奴ら」という映画にも似た題材ながらファンキーさんが段違いだったのでアタシは麻薬王を選びました。謎の女として出てくる我らのペ・ドゥナが今回も完璧なのでそちらも必見ですね。エアギターしまくるソン・ガンホが観られる映画は「麻薬王」だけ(当社調べ)。

 

 

 

 

・サニー 永遠の仲間たち(2011年)

厳密に言えば歴史もの、近代史ものじゃあないんでしょうが素晴らしい映画なので外せなかった。2011年時点で42歳だった女性たちの高校生時代ですから、やはり1987年ごろですよね。上に書いた「1987」の時期に高校生だった少女たちから見える風景はやはり学生運動とか民主化運動、官憲が蠢くストリートだったわけです。そんな女性たちの美しい絆や断ち切れてしまいかねない関係性を1987年と2011年を並行して描きながら、暖かい気分にさせてくれる映画。基本的に妙齢の女子たちが楽しそうにしてるのを眺めるのが大好きなアタシですから、ラストは涙が止まりませんでしたよ。飲み屋なんかいっても40代くらいの女子たち、すごい楽しそうですよね。ああいう感じ。そしてひとはいきなり42歳になるわけじゃなくて、連続して生きてきたってのも大事な事実で、観ながらそんなこと思いました。ポリティカルではないけど政治的シーンがあるからこそ「青春」が際立つ名作。

 

 

 

 

 

 

 

ということで、「近代史編」終了です。週末なんかに是非観て欲しいなと思います。

 

 

 

茅ヶ崎チークタイマーズの右側担当DJ ¥55でした!!

DJ ¥55 Facebook Page 

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