「興起くん、ここホテル街? なんか煙がモクモク出ているけど」
キスミント博士に改造された私は興起くんに導かれるまま、ネオンの輝く街に迷い込んだのだけれど。
「ミチコ、ホテル街に決まってるやろ! この淫靡な感じでワイのベニテングダケも太鼓の達人やでー」
「やだー興起くんってばー」
私はまるで太鼓の達人で夏祭りを叩くがごとく、興起くんのバチをニギニギしたのであった。
「ちょーあげぽよー」
ああ興起くん、早く私のヴァージンブルースを奪ってちょうだいませませ!
先を急ぐように私は興起くんの珍ボコを引っ張って先を急いだのだったが(日本語変)。
「ゲホンゲホン」
私は急にむせてしまった。
「おいミチコ、どないしたんや」
「なんか急に、のどちんこがイガイガして」
「え? なんやて?」
「だから、のどちんこが」
「え?」
「のどちんこが!」
「ぜんぜん聞こえへん、ゆっくり大きな声でしゃべれや“のど”以外の部分を」
「のどちーんーぽーがー!」
「せやか、ワイの極太マジックが欲しいんか。ほれ、はよ行くべ」
私は喉にいがらっぽさを残したまま先を急いだ。
でもこんな喉じゃ初フェラーリチオができないわ……。
「ねぇ、これって原子炉じゃね?」
爆発してボロボロになった四角い建物は原発か、AP○ホテルのどちらかとしか思えなかった。
「これAP○ホテルだってぜってー。入ろうぜ!」
「うん興起くん、やさしくし・て・ぬ」
いっけなーい、喉が痛くて噛んじゃった。
ロビーに入るとフロントには誰もいなかった。
「ねぇ、ここってフロントじゃなくて操作室じゃね?」
「ちげーよミチコ、シルシルミシルで前やってたけど、A○Aホテルって無料で泊まれる日があるんだって。きっとそれだよ」
「なんで標準語なんだよ。まあいいや、早くあたいを女にして~(はぁと)」
個室に入るとすぐに私は興起くんのAナルを刺激した。
「おうミチコ、いいゼいいゼ。今度はワイの番や!」
「ああ、へそ! ヘそが気持ちEー! キノコホテルー!」
そしてすわ挿入の段階で(大人の階段を上る手前で)、
「待ったミチコ」
「え、もうイっちまったの?」
「うん、それはそうなんやけど、何か様子がヘンやと思わへんか?」
「ホントにぃ?」
「ああ。ここはAP○ホテルなんかやない。……原発や!」
「ギャフン! そ、そんな……」
「その証拠にここに“原子力発電所”と書いてある。……原発とすごく名前が似てるやないの!」
「キャア大変! わ、私、大人の階段下りるわ!」
「ヌルジ、逃げるべや!」
「待って! ってかヌルジって誰よ!」
私は興起くんの宝刀をむんづと掴んだ。
「だ、だめよ。この原発があるせいで毎秒5ミリメートルの放射精物質が街に降り注いでいるのよ。私、スーパーニートレディとしてこれを止めるわ。興起くんも世界チンピオンなら止めて」
「おうやったるで。ワイは世界一や。世界一の便秘男や!」
「すてき興起くん! ヴットリ!」
それを聞いた私は興起くんのAナルに大量(70ガロン)のコーヒー含有洗浄液を流し込んだ。
ブバババ。
原発に茶褐色の雪が舞い降りる。
「すてき……。くさい……」
「おう、宿便やからの!」
そのときだった。
興起くんの宿便と放射精物質の化学反応で奇石が起きたのである。
亀田宅の畳の下がモコモコとなり、そこから全裸の青年が現れたのだった。
「おおい兄者ー」
「うわ誰だ、今来るんじゃねえべ!」
ブバババ。
止まらぬヒップからの噴出物にその人物は糞まみれとなった。
「うげええ」
「そ、その嗚咽は弟の大器!? ま、まさか……。16話で(ワイの殴打によって)死んだはずなんやけど……」
「兄者ー、俺、なんか記憶が曖昧だけど気づいたら生き返ってたのー」
糞のカタマリと化した大器と、まだ止まらぬシットを噴き続ける興起が抱き合った。
私の赤貝がジュンと濡れた。
私、こう見えて腐だから男×男に目がないのよねー。
「興起くん、きっとアレよ。数学の授業で習ったじゃない。H+O2=H2Oで大人の階段上るのよ。だから死んだはずのお富さんも大器くん(全裸、かむり、小さめ)も生き返ったのよ」
「なんやて! ワイが殺したこと思い出さにゃあええんがの……。そしたらワイ」
やっと排泄を終えた興起くん、すごく綺麗な目をして大器くんを見つめた。
「そしたらワイ、もういっぺん、お前を殺めなアカンて」


(ツヅク)

「伊倉ちゃん、おやつ食べる?」
「ハーイ! チャーン」
私は息子の伊倉(いくら)にプリンを食べさせてあげる。
そしてため息を吐く。
この子もいい加減、言葉を喋ってもいい歳なのに。
周りの奥様連中に「遅れていてアレなコ」と噂されているのは分かっている。
どうしたらいいの。
その時、テレビから明るくてうんざりするような曲が聞こえてきた。
これは……はじめてのおつかいだ。
その時、私は閃いた。
そうよ、伊倉にもおつかいをさせて自立をうながすのよ!
「伊倉ちゃん、おつかいに行ってきてくれる?」
「ぶー」
伊倉は絶対お断りと言わんばかりの不服そうな表情で私を睨む。
でも今日は甘やかさない。
厳しく接するの。
「いいから行ってきなさい! 東急ハンズに行って、ノコギリとペンチと千枚通しを買ってくるの! 分かった? はいお金はポケットに入れてあげるから早く行ってきなさい!」
私は伊倉を抱えてマンションの玄関から外に放り投げた。
急いで鍵を掛ける。
「あああああん! あああああん!」
扉の向こうから大きな鳴き声が聞こえる。
私の頬にも涙が伝う。
「だめ、早く行きなさい! 買ってくるまでお家に入れませんからね!」
玄関を叩く音がどんどん弱々しくなって消えた。
よかった、おつかいに行ってくれたのね。
私は安堵の息を吐く。
大丈夫、きっと伊倉ならおつかいを立派にこなして無事に帰ってきてくれるわ。
そうしたら思いっきり抱きしめてあげなくちゃ。
夕飯は伊倉の好きなタラ鍋とカツオの叩きとワカメの味噌汁にしましょう。


気づくと部屋の中が真っ暗になっていた。
どうやら寝てしまっていたようだ。
時計の針は8時を指そうとしている。
あらやだ、夕飯の支度をしなくちゃいけないのに。
そういえば伊倉は帰ってきたのかしら?
……ううん、まだみたい。
いったいどこをほっつき歩いているのかしら。
帰ってきたらうんとおしおきしなくちゃ。
ライターであぶったりしなくちゃ。


9時になっても伊倉は帰ってこなかった。
さすがに心配になってきたわ。
もしかしたら事故に遭ったんじゃ……。
どうしよう! 私がおつかいなんか頼むから……。
違う、はじめてのおつかいなんて放送するテレビ局が悪いんだわ!
さっそくテレビ局に抗議の電話をかけなくちゃ!
そう思い受話器に手を掛けようとしたところ、電話が鳴った。
きっと伊倉からよ!
「もしもし伊倉ちゃん!?」
「波野さんのお宅かね」
「え? あ、はい、そうですが……」
誰だろう、聞いたこともない低い男の声だ。
「お宅の息子はあずかった」
「ど、どういうことですか?」
あずかった? 託児所の方かしら? いや、お巡りさん?
「返してほしければ金を用意しろ」
「ええっ、これって誘拐!?」
なんてことよ! 私の伊倉を誘拐するなんて!
「か、返してー! 私の伊倉ちゃんをぉぉぉぉ!」
「落ち着け。金を用意したらすぐにでも返してやる」
冷静になるのよ、私。
そうだ、こういう誘拐の電話の時は話を延ばして相手の居所を突き止めるのよ。
そうよ、やるのよ! 頑張れ私!
「きょ、今日はいい天気ね」
「何の話だ。おふざけも大概にしろ」
「は、はい……」
怒られてしまった。
でもしょげないわ、私!
「金額だが、3兆円用意してもらおう」
「え、ムリに決まってるでしょ! バーカ!」
ガチャン。
あ、ついうっかり電話を切ってしまった!
まあ大丈夫よね。
そうよ、きっとイタズラ電話だわ、3兆円なんて。
それに用があればまた掛けてきてくれるわよ、そうよ。


0時を回っても電話は掛かってこなかったし、伊倉も帰ってはこなかった。
どうしよう! 私がおつかいなんか頼むから……。
違う、はじめてのおつかいなんて放送するテレビ局が悪いんだわ!
さっそくテレビ局に抗議の電話をかけなくちゃ!
そう思い受話器に手を掛けようとしたところ、ドアチャイムが鳴った。
「はーい」
誰だろう、こんな時間に。
玄関に行き、ドアスコープを覗くが、そこにはマンションの電灯の光が外を照らしているだけで誰もいなかった。
おかしいわね。
念のため鍵を解除し、ドアを開けてみる。
ゴツ。
ドアが何かに当たった。
下に目をやってみると、大きなダンボールが一個、ドアの前に置かれていた。
ダンボールには大きな赤い染みができている。
なにかしらこれ……。
いやな予感がしながらガムテープを剥ぎ取って開けてみると、まず目に飛び込んできたのは毛むくじゃらの脚が2本。
腿の付け根でぐちゃぐちゃに切断されている。
「きゃあああああああああああああああああああ!」
下からは腕、目玉、なんだかよくわからない臓器、ベロ、耳、蛇腹ですごく臭い腸みたいなもの、よくわからない黄色い塊、鼻骨、唇、歯、親指、スジ肉、皮、尾骶骨、毛だらけのおち○ちんとタマタマ、えとせとらとせとら……。
これは伊倉の部品だわ!
ああああ、あのコ、chi絵がおくれたまま20年生きてきたあの子!
夫に逃げられてから毎晩、私のココに挿れさせてあげたら喜んでいた、すごく太くて長くて大きいモノのあの子!
私の大事な伊倉!
私が3兆円を払えなかったばかりに、誘拐犯にバラバラに切断されて殺されてしまった!


ハエとウジとよく解らない小さな虫にたかられた血と肉と骨を抱えたまま朝を迎えた。
……私も死のう。
その時だった。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ!
凄い揺れがマンションを襲った。
「きゃあああああ」
這いつくばったまま動けずにいるが、まだ揺れは続いている。
しだいにマンションの壁が崩れ、ボロボロと落ちてきた。
そして、マンション全体が崩れたようだった。
私と伊倉の破片は暗い底に落ちていった。


(Tsuduku)

翌日のニュースより抜粋。


「関東脱出ラッシュはじまる」


先の地震や原発爆発、お盆休みを故郷や海外で過ごしたい人の関東脱出ラッシュが12日朝から始まった風。
泣離太空港では、同日1万77000人が亡命を想像している。
家族や他人11人でスペインとコソボを観光した東京都豊島区の小学5年藤田船沈没七海さん(2)は「先住民の儀式でとても痛い思いをした。しかし今では私もポロポロ族の仲間です」と異常に長く伸びた耳たぶと鎖のついた首を弾ませた。


高速道路は午前中、関東から京阪神方面へ向かうはしご車が多く、午前11時より2時間前、名神上り線・京都東インターチェンジを先頭に26キロ先までボヤ騒ぎ。
夕方にはコソボに向かう車も増える見込みで、小学5年藤田船沈没七海さん(2)は「ポロポロ族の首からぶら下がっているのは生肉で、おいしそうな生肉の人ほど求婚率があがるので私も大変」と異常気象について語った。

JR新大阪駅では、午前10時58分出発の秋田発東京行き「のぞみ14号」が午前11時にすでに東京に到着、自由席率が8%と、指定席の台頭に市民はたじたじ。


長女(4m)と、広島の実家から広島の自宅に戻る途中の京都府日向市の主婦白波瀬良枝さん(39g)は「早い時間が乗ったからで、意外がすいてましたか」と、日本語の不自由っぷりをアピール。
混雑のピークは16日という。


続いては血液型うらないです。


A型⇒B型の人と仲良くなれそう!?
告白のチャンス、アタックしてみて!


B型⇒A型の人にしつこくされそう
気をつけて!


O型⇒スイカがおいしい希せつ(漢字忘れました)
食べるとハッピーになれそう!?


AB型⇒O型の持っているスイカを盗むとタダでデザートの予感!?
あと二重人格


(Tsuduku)

本日起きたばかりの大地震の復興支援イベント「ADALT VIDEO MUSUKO BING-BING JAPAN」出演のために来日中のレディー・ガガガSPが、都内で緊急記者会見に応じた。一問一答は以下の通り。


<挨拶>

「こんにちほう!(痴呆)」


—えっと、


「その質問に対する回答はYesよ!」


—まだ何も訊いてません。今回の来日の感想は?


「来日できてすごく幸せよ。これまでにないくらい幸せ。この多幸感はきっと昨晩のクリ○タル・メスの影響ね。もうすぐカムダウンが来るから帰るわ。Get Back!」


—まだ帰らないでください。震災について最初に聞いたときの率直なお気持ちをお聞かせください。


「"東京都豊島区は空がない"とは智恵子抄の言葉よ。でもね、空はあったの! それどころじゃない。保土ヶ谷にも空はあったわ! ものすごくショックで悲しかった。私の新しいNewアルバム『骨・これ・道』にはこの思いをふんだんに取り入れてるからCheck It Now! Bye!」


—まだ帰らないでください。ADALT VIDEO MUSUKO BINGBING JAPANへの意気込み


「今回のイベントがなんだかよくわからないけど、参加できることに、すごくワクワクしているの。だって『ADALT VIDEO MUSUKO BINGBING JAPAN』よ! 略してELTだわ! 楽しくて元気が出るようなプレイを披露することを楽しみにしているわ。今は未来を見据える時期に入っていると思う。世界にナマの安全性を伝えることがとても重要だと思うの。私のココは広く扉を開いているのだから、世界中からの観光客にこの美しいプッシーキャットを楽しんでほしいと思うわ」


—前から後ろからどうぞ、ということですね。


「ええ、そうよ。先ほど観光庁の畑溝とご挨拶でバックをしたのだけれど—今日は私のヘアカラーにあわせて、薄緑色のアンダーヘアにしててくださったのよ! 彼とはAナルFァックについてお話ししたわ。最近、海外の友人たちと、日本の若者のために即座になされるべきことは何なのかを調査したの。最も重要なことは校門拡張なのだと確信したわ。私は今の自分の立場を利用して、これから1週間、東京都目黒区中を駆け回り、いやらしい街を楽しんで、全ての美しいリトル・モンスター(いわゆる男の根)にキスをして、誰もがこのひわいな街を訪問するべきだと声を限りに叫びたいと思う。日本は地球上で最もエロティックな場所の1つなの」


—日本のファンにメッセージを。


「私がどれだけチンボゴを愛しているかをお伝えしたい。心の底から愛しているわ。来日するたびに奥まで大きな刺激を受けるの。日本のみんなのスピリットや情熱、愛、それに汁にね。日本人のってすごく堅くていいわ。アルバム『骨・これ・道』を日本で販売し、このような性的な反応を得られたことは、私にとって夢と汁が叶ったということよ。再びツアーのために来日するのが待ちきれないわ。土曜日のELT(ADALT VIDEO MUSUKO BING-BING JAPAN)でのパフォーマンスに加えて、このおっぱいカップをチャリティ・オークションに出品するの。私のものだってわかるように、愛汁をつけておくわね。オークションの収益金全額を私に寄付します」


—レディー・ガガガSPさんに勇気づけられた方はたくさんいると思います。心から感謝します。


「ありがとう。日本のみんなはいつだって私を突いてくれる。私もいつだって日本のみんなをFu○k me Fu○k meだわ」


<日本政府からのビッグ張り型を贈呈されて>

「どうもありがとうございます。日本の皆さんにご理解いただきたいのは、私は長さや太さは必要ありません。私は日本の方々のガッチガチに上反った魔 羅のためにやっているのです。いわゆる無償の愛によるものです。私はこの国のぼ子ちんが大好きなのです。この張り型は

さっそく今夜使います。あとワイン家さん、ご冥福を祈るわ」


ELT News


(Tsuduku)

本来なら「ビッグリ館の殺人」というストーリーが展開する予定やったのに、ホント世の中と角栓防止方法は分からんもんや。
「あら、角栓なら鼻パックがいいわよ」
ミチコがワイの鼻に鼻パックを貼ってくれた。
「ってそこは鼻じゃなくて、アレな意味の象さんの鼻やあ!」
「いやーん、まいっちing」
「hahahaha」
そこに謎の白衣の男が登場。
「こらこら、おきゃんも大概にしなさい」
そうや、何を隠そう、この男こそキスミント博士や。
ワイのお父上が失踪してから、ワイをいたずらに改造したり、 具として扱ったりしてくれとるんや。
「ほれ、ミチコくん。改造手術を始めようではないか。この手術台に横になりなさい」
するとミチコはまるで仔猫のように震えだした。
「わ、私、やっぱり怖いわ」
「何も怖がることなんてないんだよ。ほら」
博士はミチコを手術台に乗せ、さっそく開いた。
「あ、あンっ」
「すごい! きれいなピンクだ。口では怖がってても、 は正直だからね。もう 溢 れてるよ。   してあげよう。レロ     」
「あ、だめ、おか しくなっちゃうー!」
「今度はこっちの番だ。ほら握 ってごらん」
「あ、すごい熱い……」
「どうだ? もっと状況を詳しく説明しなさい」
「すごく太くて……、握ったら指がくっつかないぐらい。  っぽが   に光るぐらい   に硬くて、 テカしてて私の顔も映りそう。あ、裏側を でていたら   から透明な   が出てきたわ!」
「ああ、いいぞ……。では口に んでみろ」
「わ、私にできるかしら」
「大丈夫だ、ゆっくり   ……そうだ、おお、すごい!」
「ふごふご」
「先 部を  の先で刺 してみなさい。おおおお!」
「ぺろぺろ」
「さあ次はこの中にジョイント施工をする」
「え、こんなの  らないわ!」
「大丈夫、ゆっくり を抜いて……」
「痛っ」
「耐えられないほど いのか? やめようか?」
「や、やめちゃだめえええ!」
「どれ、では一気に……南無三っ!」
「ああーんッ!  に、 に当たるーッ!」
ワイはミチコの改造手術をつぶさに観察してたんや。
まさかこんなに激しい手術になるとは思わなんだ。
ちなみにワイのエレファントの鼻パックを剥がしても角栓は取れんかったやけど、血が出たんで赤ち 塗ったら  が生えた。
するとそのとき、
「ヌルヌルヌルヌル」
と電話が鳴った。
「なんだね、手術中に。……はい、今すぐキスミーです。……なんだって!? エビはシュリンプじゃないのか!? ……いやいや、それじゃあ蛮社の獄だよ。……わかった、次はミャンマーのスジャータで」
電話を切ったキスミント博士は赤い天狗の鼻をぶるんぶるん震わせながらこちらに振り向いてこう言ったんや。
「大変なことになった。手術の途中だが、神奈川県に転勤になってしまった。今から転勤してきます!」
「おおう、行ってこい! 武運長久やがな!」
「さようなら! お元気で!」
キスミント博士は神奈川県木更津市に転勤していった。
「亀田興起くん、私、手術の途中だったけど、平気かしら?」
「ああ、ミチコ、大丈夫や! どっからどう見てもニートや!」
「よかった! これで私も亀田興起くんと一緒に嫌々闘えるわ! ところで、この後どうするの?」
「そうやなあ……終電もなくなってしもうたし……」
「んもう、女の子に恥かかすんじゃないゾっ♪ ほら、私を誘ってくれ」
「じゃ、じゃあちょっと、休憩してくべ」
「あーん、うれしいー!」


夜のネオン街からホテル街へと消えていく二人を、電柱の陰から見守る女がいた。
ランダイエの本妻、ボンバイエだ。
「私の名前はカルメンです。もちろん陰でヒソヒソ呼ばれているだけです」
ボンバイエの村ではビニール袋をなめると病気が治ると思われている。


(tsuduku)