浮気をした彼と別れられず、相変わらず一緒に暮らしていた。
ある日彼が、
「iPhone7の機能を搭載したアイロンを買ってあげようか」
というので、ん?と聞き直すと、
「アイロン買ってあげようか?」
と。
買ってあげようかって、誰のためのアイロンなんだよ。
「最近アイロンかけたもの3つ見せて」
彼がもってきたものは全て彼がアイロンがけしたシャツだった。
「アイロン使ってるのってあなたよね。で、私が買ってもらうんだ?」
もやもやした。
彼は何を求めてるんだろう。
「なんかさ、もうこう言うの、終わりにしようか」
ポツリと呟く。
「もう、終わりでいいよ」
こうして、彼との生活に終止符を打った。
彼を浮気した彼女の元へ送ってあげる。
今の彼は以前の彼と違うから。
と、目が覚めた。
大事な人は隣で呼吸を繰り返している。
夢の中の彼は、夢の中の彼だと気づいて胸をなでおろした。