2016年8月13日(土)~9月25日(日)
大正末~昭和初期の京都から届いた、木版摺りの絵葉書・絵封筒
吉祥寺美術館は2回目ですが、いつも満足度が高いです
会場は広くないものの作品数は充実している印象があります。
入場料100円も魅力的・・・
小林かいちは『大正・昭和の乙女デザイン』などの書籍で目にしていましたが、
深く知るのは今回が初めてでした。
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作品は赤と黒と金色で女性が嘆いている・・・というイメージが強かったのですが、
実際に多くの点数見ていくと、
小さな葉書サイズの中にいろんなモチーフがあることが分かります
①震災からの復興 嘆きのアート
②モダンガールを描く
③異国のイメージ
④乙女の世界
⑤京都の美-京名所・舞妓
モチーフはあえて古典柄ではなく、
トランプや教会など西洋のものにしているところも面白く
独特の雰囲気を出しています
木版摺りの絵葉書や絵封筒というのも作品に合っていて、
職人の技を見る視点を持つのも楽しいかもしれません
また関東大震災後に作られた「震災絵」という存在を知りました。
独特なモチーフや素敵な図案、
今回の展示で小林かいちの世界観にすっかり魅了されてしまいました