瞬介のお別れ会に行ってきました。

新宿駅で茶と待ち合わせをして、

受付開始の45分くらい前に会場に着きました。

会場内には既に列が出来ていて、

並んでいるうちに、列はどんどん長くなっていきました。

懐かしい顔もちらほら。

ちょうど前にも後ろにもエルドに通っていた頃を

思い出させてくれる顔があって、

非常に濃い場所で案内を待ちました。

並んでいる間はしんみりとした空気は全くなくて。

あんまりそれは、世間的には褒められたことではないのかも知れないけれど。

同窓会のような雰囲気だったよ。

まるでライブの開演を待っているような、

そんな空気で、みんな話題が尽きない様子だった。

バンドギャルってすごいのね、みんな変わってないの。

解散した6年前から時が止まってるようだった。

大きなお世話なんだけど、懐かしい顔を見るたびに

あの人いまいくつだ?!っていちいち計算したりして。

受付押してるねーって話し出す頃には

階段に並んでいた列は3階から1階まで、

そして建物の外まで達していました。

予定より遅れて受付が開始。

記帳するところで、また懐かしい顔。

エルドのスタッフさんたちが居ました。

桐箱とか出してた頃の、あの携帯サイトを思い出した。

6年前にタイムスリップしたみたいだった。

これからライブかFC旅行でも始まるみたい。

そんなことを思っていられたのもここまでで。

記帳を済ませて会場に入ると、

「瞬介 お別れの会」とステージ上に掲げられてあって、

ステージ中央にはスクリーン、

下手にはベースが2本と“SHUNSUKE 69”の阪神のユニフォーム、

今時なかなかしない親指立てたポーズで思い切り笑う

キラキラした瞬介の写真、

上手にはElDoradoとbisの写真が飾られていました。

既に親族の方やバンドメンバーは席についていて、

腹立つくらいにいい笑顔の写真を見たら

あぁ本当にこの人のお別れ会なんだって、

嫌でも少し実感がわいてきてしまった。

スクリーンにはElDoradoとbisのPVが交互に写し出されて、

マキャベリズムが始まったとき、

しーんとしてた空気が失笑でちょっと揺れた。

これは、見たことある人にしかわからないよね。

bisと交互に流されちゃうと、クオリティの違いが

明確になってしまうからちょっとやめてもらいたかった。

写真集を買うことを、店員に真剣に止めさせてしまう

脅威のバンド、ElDoradoだものね。

映像に見入っているといつの間にか座席は埋まって、

司会の方の進行でお別れ会は始まります。

「故 瞬介様」って言われるたびに、

違うよ瞬介は瞬介だよって思ったけど。

黙祷を捧げたら本当にもう居ないんだって

認めざるをえなくなってきた。

さっきまでとは一変して静まり返った空気が痛かった。

そして、お父さんのご挨拶。

岡山で闘病をしていたとき、よく2人で

政治や歴史のことなどを熱く語っていて。

瞬介は熱が入ると決まって

「ロックじゃけぇ!」って岡山弁で言っていたそうです。

みんなのメールが元気をくれる、

みんなのためにも早く元気になってステージに立ちたい

と話していたことも教えてくださいました。

好きだった坂本竜馬などはみんな若くして亡くなっていて、

瞬介はどこかそれを意識して生きていたのかも知れません

とも仰っていました。

お父さんはお父さんで、父親なりの、息子の死の受け止め方をしていた。

岡山弁の、しっかりとした口調で語るお父さんと、

親指立てて笑う瞬介を交互に見ながら話を聞いた。

瞬介も簡単に生きることをやめてしまった訳じゃないんだって、

だんだんと思えてきて、腹立っていたのも消えていった。

その代わり、悲しさが増した。

最後は瞬介の遺したこの言葉で、と

「ごめんね、ありがとう」

なんだか、直接みんなに届けられない息子の代わりに

伝えてくださっているような気がした。

次はbisのまるの弔辞。

「瞬ちゃん、そっちで美味い酒飲んでるか」

笑顔の瞬介の写真に語りかけて始まりました。

bisが解散しても酔っ払っていつも電話をかけてくるのが

鬱陶しい時も正直あるんだけど、

それがなくなった今となっては物凄く寂しい。

今でも電話がかかってくるような気がするのに、

でもやっぱり電話はかかってこなくて。

本当に逝っちゃったんだなって思う。

と、静かに語りかけるように話していました。

さよならは言わない。

俺がそっちに言ったらまた音合わせよう、って

約束をしていたよ。

最後にエルドの結城。

3月28日、突然の訃報を受けて朝一番の新幹線に飛び乗りました。

って、結城はこれまでを思い返すように話していたよ。

ちょっと、登場時に雑念が入り込むハプニングがあって。

いや、個人的になんだけど。

そっちが気になって気になって仕方がなかったのと、

お父さんとまるので散々泣いたのとで、

意識が遠退いてしまっていたのとで、あまり記憶がありません。

集まるときに声をかけてくれるのはいつも瞬介だった、

って言っていたのは結城だったっけ?

3人とも共通して語っていたのが、

「熱い男だった」ということ。

みんな口を揃えて言うよね。

そして、みんなさよならは言わなかった。

また会おうって。

本当、また会えるような気がしてしまうんだ。

献花台から「ドッキリでしたー!」って飛び出して、

ステージにあるベース握り締めて、

ライブ始めてくれたらいいのにって。

そんなことされたら、殴りたいくらいむかつくだろうけど、

そうだったらいいのに。

せっかく、エルドもbisも瑠璃くんも揃ってるんだよ。

久しぶりに揃うのがこんな機会じゃなかったらよかった。

弔辞の後には、PVを作っていたという方が、

瞬介の活動等を纏めて製作して下さった映像が流されました。

エルドの時の映像と、bisの時、

そしてライブ映像とメンバーからのメッセージ。

本当によく笑う人だと思った。

あと、本当に格好つけると格好がつかない人だとも思った。

上映が終わると親族、バンドメンバーが献花をして退室。

それに続いて参列した人たちも献花に続きます。

後輩のバンドマンさんなのかな、

誰よりも深く深く、瞬介の写真に向かって頭を下げている人がいた。

それがすごく印象的だった。

あと、四角い背中。

白い薔薇を献花台に供えて、ありがとうを伝えた。

顔を上げて、やっぱりキラキラした笑顔で親指立ててるのを見たら、

またちょっと許せなくて、ばかって言い捨ててホールを出た。

もちろん、小心なんで、心の中でですけど。

外ではご両親とメンバーさんたちが並んで見送ってくれました。

ご両親が上映された映像をDVDに収めたものを一人一人に配って下さって、

「ありがとうございました」って直接言われて

悲しいのか、寂しいのか、悔しいのか、涙がとまらなくなった。

抱えたDVDを2人して何度も落としながら手渡してくださるんだよ。

なんかもう見てて苦しかった。

ありがとうを言うのはこっちだ。

会場から出て、頂いたDVDを見てみました。

タイトルは『WORST ROCKER』

瞬介にぴったり。

そして、ジャケットは今日のように綺麗な青空でした。

忘れられない日が、また1日増えました。