わたしが今月に触れたもの。1月編!
2015年開幕なんてずーっと昔に感じます。
試験のおかげで勉強たくさんしました。毎日PCを開きメールチェックする日々から離れて、紙とペンとプリントにただ向き合う時間はけっこう悪くない。正月も成人式も、日常もするするとしていて、よき日々だった気がします:)
ぜんっぜん文脈ないですが、今月の一枚は盛れました成人式の写真を!口紅ついてますが!
では、定例に今月もふり返ります。

▼△試験勉強Ⅰ『現代社会理論』小熊英二さん
どこで買ったんだろう...みたいなファッションだけど小熊さんは最強。早口だけど丁寧で分かりやすくて、やっと一歩学問に近づけたような気がする。「社会とは何か」から始まり、社会実在論から、構造主義、ソシュール、フーコーの言説の悲しみを感じ、ナショナリズムへ突入、格差は文化論からも語られる。教育から答えを切り開きたい、急がば回れだ、、。

▼△試験勉強Ⅱ『近代思想の世界』小熊英二さん
ソクラテス死刑というプラトンの失望以降をたどる。二元論とかからすると人間も進歩してるよなーとシンプルに感動して、その歴史に性善説を信じる気持ちになる。一方で形骸化が繰り返されていることも見逃せない。
50歳過ぎの小熊さんと私たちには既に社会認識にギャップがあって、それが古臭さという邪魔をするけど、小熊さんが何を伝えたいか分かった気がする。社会を変えると1mmでも思うなら、すごく重要なことしか言っていない。忘れないようにしなくちゃ。

▼△試験勉強Ⅲ 『教育学史』真壁さん
一年間かけて「教育」をつくってきた人たちをたどった。ルソーのエミールも、カントの悩みも、ペスタロッチの失望も乗り越えてみせたい。フンボルトやデューイにはPBLの可能性を後押しされた気持ちだし、悔しい気持ちだし、全然負けてられない...と天才や偉人に生意気に思う。

▼△試験勉強Ⅳ 『比較教育学』松浦さん
各国の教育の枠組みと制度を比較する。韓国の政策って良くも悪くも合理的だと思ったし、10歳で意思決定するドイツってどうなんだろうと思ったり、自分たちが当たり前だと思っていた概念は、当たり前じゃないし、全然崩しても問題なかったりするかもしれないと思えた。

▼△アンダーグラウンド/村上春樹
地下鉄サリン事件から20年ということで、また読んでみました。路線ごとに事実と被害者へのインタビューが続く。丸の内沿線に今住んでいるので、高校生の時に読んだ時よりもリアリティがありました。オウムについて理解しようとすることは、(語弊ありそうだけど)非暴力でもあり、自戒でもあり、反省でもある。

▼△約束された場所で/村上春樹
続編のように、春樹が今度はオウムの信者たちにインタビューしたもの。わたしと変わらない人がそこにいる。二冊一緒に同世代には読んでほしい。

▼△ショーシャンクの空に
名作だよなあ。何も言わないから、見たことない人は見たほうがいいよ!

▼△ハンナーレント
ラストに出てくる大学講義、ユダヤ人である彼女がドイツ人を虐殺を擁護したと大炎上する直後の講義は圧巻。1mmの誤解も誤認も許さず、真実を求めつづける彼女に本当に感動しました。。

▼△父親たちの星条旗
硫黄島に星条旗を立てた名もなき兵士が、戦争でギリギリのアメリカで国債を買わせるためにツアーをしながらボロボロになっていく。彼らが誰のために戦ってるのかよくわからないことは、戦争を代弁していて、そして心底虚しい。

▼△あとは雑誌をひたすら読む。d design travel、BiRD、TRANSIT、TO、POPYEあたりでレイアウトを盗む。学ぶ。感動する。図書館で装苑とGinzaは毎刊チェック。


このシリーズに宣言すると少しずつ目標達成できる。
今月の、次なる強敵は早寝早起きです・・・!