$METAMORPHOSE.


今日は旅立ちの日だ。
たった7人だった高校のクラスメイトたちは、
私以外に前途が決まっていなかった。
だけど、今日は一人、確かな一歩を踏み出した。

そんな記念すべき日です。

片道チケットだけをもって、
彼女はゆくらしい。
そこでどんな「自由」の答えを見つけてくるんだろうか。

わたしはごく普通の人間だから、
一人現役で大学を目指した。
でもその中で、私もいま、私なりの「自由」を見つけようとしていて、
それは少しずつ答えだって見えてきている。

何が、自由だろう。
どんな自由だろう。
その自由を、どうするんだろう。

今日くらいは、ちょっと言葉にしてみたいと思います。
一番思い出すのは、
高校に入学したてのときだよね。
自主発行していた新聞のことで、
頑固なわたしと、頑固なきみは、すごい勢いでぶつかった。
全然楽しくなかったけど、
個人的には、正面衝突悪くなかったんじゃないかな(笑)

だからちみとは、
お互いに「分かり合えないことがある。」
と認識しあっていられるのが誇らしいのだ。

そして彼女とは、
互いに劣等感と尊敬を抱きながら生きてきた気がする。

一限授業へと、ダッシュで朝を飛び越え、
なにやらかんやら必死な日々に、
彼女は、絵を描いたりバイトしたり、きっと10時間くらい寝ている。

でも何か言葉を発したときに、
いつも私のほんの少し前をゆくんだ。
だから彼女の話には耳を傾けようと、
必死に理解しようと思った。
そして彼女が耳をすましている気配も感じられたんだ。

ま、だからはやく旅立って、私をうぐっと言わせろ。
私の言葉を奪ってみせろ。

そろそろちみに嫉妬したいぜ。
ずっと、待ってる。といいたいけれど待ってられない。
私だって、頑張るよ。

ローマは暑いのかしらね。
くくく。
いってらっしゃい!



和己,