前回書いたように、今、なかなかリアルタイムで映画が観られない状況で。
DVDやなんやで出来るだけ旬なうちに観たいんですが、それも大量にはままならない状況です。

そんな中、237分(約4時間!)という本作は、これまで類を見ないくらい今のボクには「観辛い」作品でした。

で、同時に、町山さんを初めとするボクの「好きな人・信頼する人」の超大プッシュにより、「最も観たい」作品でもありました。


そんな中、多分1月くらいに、スカパーでまさかの放送。しっかりと録画していたのですが、先日、やっとこさ事情が許して、一人深夜に自宅にて鑑賞しました。

他人に左右されやすいタイプなので、ものすごくバイアスがかかっているとは思いますが、結果から言うと、人生ベスト5に入るくらい素晴らしかった。

いや、もう、皆さん言われてますが、ほんとに「4時間が1時間に感じる」ほどの面白さでした。


いわゆる『サブカル臭』のする脚本やプロットから、そういった方向で批判的なことを仰る方もいらっしゃいますが、ボク的には、そこまで含めて面白かった。

そもそもサブカルなんて、今では別にサブカルでは無いような。

この映画で言うところの、「盗撮・変態・新興宗教」あたりのキーワードなんて、いまや、サブカルって程のことでもないと思います。


また、ある方のあるブログで、「安い素材で量を嵩増しした定食屋の料理であり、それを本当の美味しい料理と錯覚している」てきなものを見ました。

言ってる事も判らないではないですが、基本的に、『良い素材を使ったおいしい高級料理の方が素晴らしい料理』的な権威主義やステレオタイプに彩られているように感じます。

安い素材を使って、美しくなくても、高級フレンチより美味しい料理って、特にアジアに旅行したりすると沢山ありますやん。

ま、それは置いといて。


この映画、『愛』がひとつのテーマなので、そもそも定義できない『愛』なんてものが、テーマであることで、色々な受け取り方をされているように感じます。

ボクは、どちらかと言うと、絶対的な、全肯定的な『愛』というよりは、美しくもあり醜くもあり、是々非々でしかない『愛』というものを非常に的確に、ただし、致し方なくある人間が持つその一面として描かれているなぁ、と、感じました。

ユウやヨーコの愛が、人によりその受け取り方が違うように、神の愛も、本来ならさまざまな側面があるというもの。

それを判っているのに、宗教やそれこそ映画においては、ひとつの答えを求めてしまいがちですが、ボクはボクなりの解釈でいいと思っています。

ダメだといわれても出来ないし。


それを、様々な、そして荒唐無稽なエッセンスでコーティングして、物語は進みます。

話のテーマが左右しても、本筋がブレず、本当に引き込まれる。


特に、ヨーコ役の満島ひかりは、本当に素晴らしいと思いました。

「コリント人への手紙」を暗誦するシーンは、本当に涙が出た。陳腐な感想だけど。


個人的には、最後がハッピーエンドなのも、この映画においてはとても好み。

単純な人間なので、感情移入が激しいと、ハッピーエンドを求めてしまいます。

ま、その程度です。


なんにせよ、本当に素晴らしい映画だったんで、DVD買って、周囲の人たちにお勧めしたい。

ってかします。


あ、個人的には、ヨーコが最終的にユウを愛するようになるくだりが、イマイチ釈然としませんでした。

結果としては嬉しかったりするし、感覚的には判るんだけど、説明出来ない感じ。

なので、園子音の原作的な小説も読んでみたいと思います。


非常にとっちらかってますが、2009年で考えると、グラントリノよりも良かった!

自分的リアルタイムでも、現在、ぶっちぎりで1位です。


超お勧め。

って、もう皆さん観てると思うけど。




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