夢でのお話
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つぅはガス台の所にいて調理をしている

私は二人分のお皿やお箸を食卓へ並べて
サラダを取り分ける前にお茶碗を出すために
食器棚へ移動した

つぅが愛用していたお茶碗を取りながら
『つぅが亡くなった後に割る事が出来なくて
ずっと大切に持っていて良かった……』
そう思った

つぅは久し振りに帰ってきた感じで、
そこが天国からなのか別の場所なのかまでは
分からなかった

とにかく久し振りに食卓を囲める喜びで
心がウキウキした

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と、ここら辺で夢から醒めてしまった

とにかく夢の中でも《つぅは亡くなった》って
事実はぼんやり感じながら夢を見ている

つぅが夢に現れても《生き返った》って状況で
それでも、その夢から目が醒めてしまって……
《つぅが生き返ったりしていない現実》を
思い知るのだ


先日、母の夢にも出てきたらしい

「そう言えば剛君が夢に出てきたのよ。
いつもの赤い柄(え)のドライバーを持ってね
うちの中で修理をしてるのよ」

あまり母の夢には出ないので嬉しそうだった

「剛君、きっと今でも気になってるんだよ。
『おらが生きていたらお勝手のあそこもここも
直してあげるのに…』ってね。
剛君は優しいから」


こんなに毎日想える相手と結婚生活を送れたこと
本当に有り難いなーと思う

今でも愛しくて愛しくて仕方ないよ
つぅにゃん(*^^*)