今日は半日で仕事を終え、帰宅の路に着いた。

2週間後に控えた勉強会のスライドを作るため、専門書を扱う店を求め津田沼に行くか、千葉に行くかと悩んでいた。

しかし、なぜだか足が向かない。

早くしないと天気崩れるよな…

そうは思うも気が進まず、バスを降りた一駅隣のイオンでブラブラしていた。

自然と足が向いた建物の出入口近くのお店で商品を物色していた、その時。

揺れている。

ゆっくりではあるが、明らかに足元が揺れだしたのを感じたのだ。

おむろに周りの人を見渡し、反応を見るも何も変わり無い様子。

…あれ?
気のせいか??

いや、気のせいではなかった。

あらゆる物が徐々に大きく揺れ、ギシギシと音をたて始めた。

おかしい。

そう思った頃には誰しも動くのをやめ様子を伺い始めていた。

バタン!

嫌な音と共に電気が消えた。

人は不思議なもので暗くなると極端に不安を感じるものだ。

一気に人が外へと流れだす。

一足先に外へ出、建物を見て驚いた。

あれだけしっかりした建物が大きな音をたてて軋んでいる。

無理もない、震度5強なのだから。

急いで駐車場の奥まで逃げた。

いつまでも収まらない揺れ。

泣きだす赤ん坊、はぐれた子供を捜し回る親…騒然としていた。

とりあえず近くの小学校で待機。

想像できていた事だが、案の定強い余震は続くわ電車は動かないわで身動きが取れない。

時間が経つにつれ風も冷たく、黒雲も広がり始めた。

私は決意した。

歩いて帰る。

方向さえ間違わなければ知っている道に出るだろう。

歩いて40分。

なんとか家に着きほっとするも束の間、家のなかはぐちゃぐちゃ。

家具が勝手に位置をかえ、上にあったものは全て床に散らばっていた。

花瓶は粉々に砕け散り、悲惨な事になっていた。


片付けながらふと気付く。

私がすぐに帰らず、他に出掛けなかった理由。

1人 → 怖い

遠く → 帰れない

まるで予知でもしてたみたいだ。

きっと人は知らず知らずのうちに身を守る何かを持っているんだ。

それは生きるために必要な能力だろう。

まだまだ生きなきゃならんな!