国際一般[このヒト]「朝鮮学校差別は日本憲法に反する」
[ハンギョレ]キム・ドヒョン記者 シン・ソヨン記者
등록 登録: 20110908 20:08 | 수정修正 : 20110909 10:13
在日朝鮮学校「無償教育」排除に反旗を翻した河津聖恵さん
「H氏賞」 受賞の日本代表詩人
尹東柱の詩に接してから在日に関心をもつ
「政府方針・右翼の歪曲とんでもない」
2010年3月18日 日本京都朝鮮中高級学校へつながる小さな坂道を登る一人の日本人女性がいた。
詩の「芥川賞」と呼ばれる「H氏賞」(2003年)を受賞するなど数多くの賞を受賞した日本の代表的な詩人のひとりである河津聖恵(50)であった。
一週間前日本政府が朝鮮学校に対して高校「無償化」対象から除外するという方針が言論から報道されたのをみて衝撃を受けた河津は「世の中のどうしようもなさに怒りを感じながら」学校への坂道をのぼっていった。その次の日、朝鮮学校の風景と子どもたちの姿を目とこころに留めながら彼女は一編の詩をつづった。
「もう一人のあなたは/思わず手のひらを出して/花をもらって、まだ見ぬあなたに会おうとして/立ち尽くしていた」で終わるこの詩はオモニ(母)、ドンム(友)、ウリマル(朝鮮・韓国語)、ウリハッキョ(私たちの学校)、ソンセンニム(先生)、アボジ(父)、オッパ(お兄ちゃん)などウリマル(私たちの言葉)が韓国語の発音そのまま日本語詩語として収録されている。
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詩を読んでみると「メディア(マスコミ)を中心として(朝鮮学校にたしての)嘘と悪意に満ちた世の中に対抗して彼らの真実を詩でもって証言しようとした」という彼(女)のこころが一枚の水彩画のように伝わってくるようだ。
河津は日本政府の朝鮮学校無償化排除方針が決まった2010年以降、「在日」と呼ばれる在日同胞の文人たちと日本の文人たちとともに反対運動を主導している。去年8月「朝鮮学校『無償化』除外反対アンソロジー」を出版し、その後東京、京都、広島、奈良、東北地方などで朗読会を開いたりもした。また日本文部科学省を訪問し「無償化」除外に対する抗議文を渡した。
2002年キム・ジョンイル北韓国防委員長の日本人拉致認定以降日本からは「反北」世論が強く
無償化排除反対運動を展開することはそう簡単なことではない。日本の有名詩人が世論の逆風に立ちはだかり戦う理由とはなんだろうか。慶尚南道チャンウォン キム・ダルジン文化祭(今月3~4日)参加するため韓国を訪問した河津は5日<ハンギョレ>と会い「『無償化』排除は差別のみならず教育の自由と平等性を謳う日本国憲法にも反する」と話す。彼(女)はまた朝鮮学校の実際の教育内容をみれば右翼の主張は根拠のないものであると強調した。
「朝鮮学校はスパイを養成しているとか人を洗脳していると主張している人たちがいるのも事実だ。しかし、朝鮮学校に訪れてみたら社会教科書は、多少日本に対して強く反発している内容もあったり拉致問題について言及されていない部分があるが全体の教育内容はやはり民族教育、失ってしまった『朝鮮』を取り戻し、守ろうとするものであった」
彼(女)は、朝鮮学校を無くして日本学校に通えばいいじゃないかという日本の右派たちの主張にたいして「日本学校に通う在日(在日同胞)さえも民族名(本文、韓国名)を明かせないのが現実である、そんな状況で朝鮮学校から来たというと子どもたちがどんないじめにあうか想像することもできない」といいながら、むしろ日本学生たちは朝鮮学校にもっと多く通って交流の場を広げなければならないと強調する。
彼(女)が在日同胞問題に興味をもった(本文、目を開いた)のは5年前尹東柱の詩との出会いが大きな契機であった。在日同胞詩人である金時鐘さんが翻訳した尹東柱の詩を読み「切なくとも美しい彼の詩語に、こころを針でさされたようだった」という。それ以降、尹東柱の詩を朗読する集まりに参加し、河津は2009年尹東柱をテーマにした短い詩「プロメテウス―尹東柱へ」を文藝春秋にて発表した。この詩を在日同胞文化家が新聞で紹介したことにより在日同胞たちとの交流がより深まったという。「その前まで在日問題にたいしてまったく分からなかったが、彼らの成長過程(歴史)とこころを知るようになってから新しい世界が開いたというか、彼らの新しい発想など、日本にたいする見方が新しく変わった(本文、近づいて来た)。」
個人的に2004年乳がんで手術を受けた彼女は尹東柱の詩が大きな心の支えになったという。「手術後、時々心が不安にさいなまれたりしたが彼の詩を書き写しなら心の安定を取り戻したりしていた。」
高校一年の時から詩を書きはじめた彼女は心の揺れや孤独感、詩への美意識のようなものをテーマにした超現実主義風の詩を書いていたが「在日」との出会いは他者と自身との関係にテーマを移すひとつの契機なったという。
チェルノブイリ事故を越えた惨事として伝えられている福島原発事故もまた、彼女の詩作の大きなテーマとして近づいている。
「大震災の現場を直接訪問しそれに関する詩を書いたが、原発事故にたいしてはまだ書けずにいる。日本や文明や文化などを全体的に省みなければならないので、力を蓄えなければならない。単純に原発反対ではなくインパクトのある詩を書きたい。」と話した。
文 キム・ドヒョン 選任記者 写真 シン・ソヨン 翻訳 黒い彗星 崔檀悦
元記事
http://www.hani.co.kr/popups/print.hani?ksn=495533