ゆとりの卒論日記―終わり良ければ全て良し!―

ゆとりの卒論日記―終わり良ければ全て良し!―

これは私とゼミの教授との1年にも及ぶ長い長い闘いの記録です……

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大ちゃん「やほー!相変わらずギリギリだね!」

トラ美「……(HUNTER×HUNTERに夢中)」

大ちゃんに向かってウィンクをしながら瞬速で皆にレジュメを配る。
六条先生はまだ居らっしゃっていない。ヨカッタ。

因みに大ちゃんとトラ美はゼミで特に仲良しな友達。今となっては戦友。軽く紹介。

大ちゃん:名前の由来は嵐の大野君が好きだから。かなりスタイル抜群。大好物は煮干し。

トラ美:名前の由来はワンピースのトラファルガー・ローが好きだから。黒髪美少女。何時も何かしらの漫画を持ち歩いている。


六条先生の定位置にレジュメをセッティングした所で本人ご登場。
極力目を合わせないようにして慌てて自分の席に戻る。



さてさて本日の発表者は私を含め3人。
トップバッターは田川さん。

レジュメの枚数も多く、きちんと調べてある。去年あんなに適当だった田川さんですらしっかりと卒論に取り組んでいるのか…と一人落ち込む。(かなり失礼)
そして田川さんの発表が終わり六条先生のコメントに移る。

六条先生「これはやり直しですね。引用に出典注が付いてないじゃないですか。貴方今何回生だと思ってるの?(怒)」


出ました。六条ゼミ名物、辛口過ぎるコメント。一瞬にして教室の空気が凍る。
余りの温度変化に思わず暖房のスイッチを入れようとしてしまう。(6月終わり)

田川さんが怒られているのに対し、あたかも同情するかの様な表情をつくる私。
内心では自分が怒られる前に(この時点で怒られること確信)田川さんが怒られていることに心底ホッとしていた。やはり田川さんは私を裏切らない。皆に見えないよう、机の下で田川さんに向かって親指を立てた。


2番手は益田さん。
なぜか表や図を用いた文学部にしては画期的なレジュメを作成してきており、珍しく六条先生の評価も高い。

益田さんの予想外の張り切りレジュメ登場によって、この後に発表する私の立場が危うくなる。

(泣きそう)

余りの益田さんのレジュメの出来に心拍数が勝手に急上昇する。おまけに太股のズボンの色が変色している。(手汗)


遂に私の番が来てしまった。

(帰りてえ)

そう思いながらレジュメを読み上げる。途中、何度か誤字脱字を発見し、1人発狂しそうになる。


ハイ!お待ち兼ね、六条先生の辛口劇場幕開け。またの名を六条無双。この人に太刀打ち出来るゼミ生を未だに見た事がない。


六条先生「貴方このレジュメにどの位時間かけたの?(真顔)」

私「……一週間前から準備はしていました。(なんてな、正解は一夜漬けでした)」

六条先生「それにしては内容が薄過ぎますね。誤字脱字も所々ありましたし。そんな事も私がわざわざ指摘しなければならないのですか?(怒)」

私「すみません…(ああ、時間よ早く進んでおくれ)」

なんで前々からちゃんとやらなかったのだろう…と猛烈に後悔し始める。お決まりのパターンである。(白目)


六条先生にレジュメの内容について批判される。メモをする振りをして自分の腕時計に目を遣る。あと1分で授業終了だ。やっと開放される…自然と顔に笑みがこぼれそうになった時、リアル六条の御息所が覚醒してしまう。


ヒュッバサッ(私のレジュメが宙に舞う音)

好い加減本気でやりなさい!!!!!」



ゼミ生「( ゚д゚)ポカーン」


大ちゃん「( ゚д゚)ポカーン」



「(llllll゚Д゚)ヒィィィィイイイイイイイイイイ」


トラ美「:( ;;°н°):ぷ」


皆唖然としている中、なぜか笑いを堪えているトラ美ちゃん。その横顔を私は見逃さなかった。



総括:
案の定、レジュメの出来についてボロクソに言われ、「好い加減本気でやれ」という六条先生の怒号と共に私の心に深い傷を残し、公開処刑パート2は幕を閉じたのであった。