人生本当に何が起こるかわかりません。
2017年12月結婚しました。
出逢いは2017年4月でした。
当時私は人生の全てにおいて投げやりでした。
頭にはいつも余命の事でいっぱいで、未来なんて無いんだし、ただただ自分の事を知らない人と話し病気を忘れ今を楽しみたいと思っていました。
そんななか、主人と出逢いました。
彼はとてもとてもシャイな人でした。
初めて会ったけれど、とてもピュアで真面目な人だったので私はすぐに打ち解けられたのを覚えています。
新幹線でいつも逢いに来てくる彼。
食事を重ねるうちに、私は彼の前からそろそろ身を引こうと考え始めました。
彼はとても良い人です。
今まで出逢った男性とは違いました。
初日から同じ空気感で意気投合したのをハッキリと感じたので、彼も私を気に入ってくれているのがわかりました。
でも病気の事を話す気はなかったし、好きになる前に連絡を取るのをやめようと考えていました。
なんせ、末期癌なんて伝えたら嫌われるに違いないし、そんな重い話したところで相手に気を遣わせて慰めの言葉やらを考えさせるだけ。
そんな時に彼から告白されました。
私は彼に告白される前になんでもっと早く身を引かなかったのかと後悔しました。
でも本当は私も彼の事を少しずつ好きになっていたんです。
病気だから恋なんてしたらだめと思いつつも。
そして私は嫌われる為に、彼から身を引いてもらう為に、自分の病気を全て告白しました。余命の事も全て。
それを聞いた彼はしばらく黙っていましたが驚いた様子はありませんでした。
彼の口から出たのは、病気なんて関係ない。
支えていきたいとの事でした。
私の元彼からも以前はそんな風に言われ
付き合うも、最後には結局私が妊娠出来ない事、癌を理由に去っていった苦しみがあったので、
しばらく考えさせてほしいと長い話し合いの末、保留にさせてもらいました。
それからデートを重ねていくうちに彼の本気さを知り付き合う事になりました。
そして交際わずか3ヶ月。
私の誕生日前夜、プロポーズされました。
あの時の言葉にならない喜びは一生忘れません。
本当は付き合う前、告白するもっと前に、彼から電話で話したい事があると言われた日。
何か大事な話しがある雰囲気なのに、会話が始まっても結局いつもの普段と変わりない会話で電話を切った日がありました。
あの日実は彼は祖国のブラジルへ帰るので、もう連絡は取れない、もう会えないと私に伝えるための電話だったようです。
でも、彼の中であの時、ブラジルへ帰る事より私を選んでくれていたんです。
末期癌で妊娠も出来ない私が恋愛なんて、結婚なんてする資格ないと思っていました。
本当に人生何が起こるかわかりません。
崖っぷちに立っていた私にもう一度生きる希望を与えてくれたのです。
ドレスも小物もネットで簡単に揃えました。
ブラジルで彼の友人(フォトグラファー)に頼んで
彼の家族とウェディングフォトを撮ってもらいました。