1985年の今頃の自分。フレディ・マーキュリーは知っていてもクイーンは知らなかった。
洋楽に触れ始めの当時はFM東京で土曜の午後に放送していたカウントダウン番組が主な情報源だった。ベストヒットUSA は眠くて大体全部視られなかった。そんな頃フレディ・マーキュリーのあの曲がまさにヒット中という事でフレディと言えばアレ、という感じ。後のクイーン版も悪くないけど。
ちなみにそれから約7年後にようやく自分にもクイーンブーム到来。その頃はキャロル・キングとかの70年代のCDを聴いていた時期で、その最中にクイーンがリバイバルしたタイミングで聴いた形。
当時の自分はボヘミアンラプソディの一部分を耳にした程度だったので、初めて一曲丸ごと聴いた時はかなりインパクトを受けた。何故それまでラジオ等で一部分しか聴く事が無かったのかという理由も理解出来た。
ボヘミアンラプソディに関しては、むしろ1991年時点でまだ全体を知らずにいて、CDで初めて最初から最後まで聴いた事が良かった。全体の構成とか人の感想とか知らずに、曲名以外殆ど無知な状態で聴く事は、ある意味新曲をリアルタイムで聴くのと変わらない状態。それが体験出来たのは幸運。
現在なら多分何らかの形で、ある程度先に色々知ってしまう事は当時の比じゃないと思う。
当時の運良くラジオ、テレビの音楽番組で流れるのを聴くか、CDを自分の足で買うか、借りるかの手段が限られていた状態だからこそ、というのも衝撃度を大きくしていたと思う。