院長先生には、日大、麻布大、北大、などの可能性も示唆していただきましたが、一番早く対応してくれそうなのが、JARMeCでした。その週の週末6/9(金)の11:00の予約がとれ、鬼頭獣医師に対応いただき、予定どおりMRI診断のはこびとなりました。

 診断結果は、右大脳半球の腫瘤病変は、腫瘍性疾患(神経膠腫など)の可能性が示唆されるとのこと。また、腫瘤病変内部の一部に出血の可能性あり、さらに、病変周囲の脳実質内に、それに伴い炎症・浮腫が認められるとのこと。

 可能な治療は、対症療法以外は、以下を提示されましたが、放射線治療の希望する日程にはほど遠いものでした。6年前とはいえ、ひめちゃんは、とってもラッキーだったのですね。

   1.外科的治療、全摘出は困難(減容積が目的)、リスク有、6/19(月)以降

   2.放射線治療、6/30(金)以降

チェルシーの容態から、10時間には及ぶであろう全身麻酔による外科手術はリスクが大きいことは、どの獣医師さんも認めるものでした。また、6/30(金)の放射線照射まで、チェルシーが今の状態を維持できる保証もありません。暗澹たる気持ちで帰路につきました。

 

 梅島動物病院の小田原先生にお願いして、6/19(月)に、日大の藤沢病院での診察を予約していただきました。診ていただく先生に直談判して、放射線治療を最短で行ってもらえるよう頼み込むつもりでした。日大での診察までの約1週間は、イソバイドシロップを口から投与して脳圧を下げ、また、梅島動物病院の先生方のアドバイスの下、自宅でチェルシーの面倒をみることにしました。しかし、6/15(木)ごろから、チェルシーの食欲がなくなってきました。同じく、イソバイドシロップもなかなか飲んでくれなくなりました。今思えばこのときすぐにチェルシーを病院に預け、静脈点滴に切り替えるべきだったのでしょう。

 

 皮下点滴でその後の1~2日は回復したかに思えたのですが、土曜日に行った皮下点滴が日曜の朝になっても吸収が遅いなぁ、などと呑気なことを思いながらも、日曜日の皮下点滴の予約の時間である14:00がくるのを家で待っていました。チェルシーの呼吸がちょっと苦しそうだったので、膝の上にだっこして励ましていました。今思うと、このときチェルシーはほとんど意識はなかったのかもしれませんが、そのあいだ、2~3度、かすれた声をあげていました。最後の力を振り絞って、私たち家族にお別れを言ってくれていたのかもしれません。ただ、苦しいよ~、って訴えていただけかもしれません。12年以上も同じ屋根の下で一緒に暮らしていたのに、そんなこともわかってあげられなかった情けないおとうさんを赦してください。

 そして、正午になる数分前、なんとなくチェルシーの目が乾いているのに気づき、それまで常用していた白内障予防の目薬を点してあげることにしました。液体が目の中に広がるのを確認していると、チェルシーは急に口を天に向けて、弱々しい声で一鳴きしました。すると、・・・ほどなくチェルシーの体の力が抜けていく感じがしました。おとうさんは目の前が真っ白になりました。余計なことをした、というものすごい後悔がからだ全体を覆いました。内心では無駄だとわかっていながら、奇跡を信じて、急いで車に乗せて病院に連れて行きました。でも、チェルシーは戻ってきませんでした。