ここで踏ん張り過ぎると最後に動けなくなる
『小走り一旦終了・ここから10キロは温存』と判断
キッパリ21キロで早歩き作戦に変更。
・・・・・あと半分・・・・・
ここまで来ると時間が読みやすい
タイムを逆算しても進めなくならない限り大丈夫
少し心に余裕ができた
早歩きで動き続けてさえいればいい
この時間を使って、身体を少しでも休められる
とはいったものの
限界の足はもうビンビンに張っている
刺激を与えない様に、着地位置を色々と工夫したり
フォームを変えたりで微妙な筋肉の負担位置を
変えたりしながら騙し騙し先を急ぐのだが
ジンジンと痛みが増してきて耐えられそうになかったので
2度目の痛み止めを飲んだ。
・・・・・まさに牛歩戦術・・・・・
さらに
30キロの手前で応援隊から
足にかかる負担を少しでも少なく出来る
『秘密兵器』
退院した時から世話になっている
トレッキングのポールを受け取り
ここから擬装4本足で距離を刻む
とにかくゴールしたい!!
ポールを使うなんて「イカサマ」と言われもいい
我武者羅!必死!前進あるのみ!!
ふと我に返ると膀胱パンパン
もう無理!
35キロ手前でトイレに寄り、出てくると
後ろから「ポンポン」と肩を叩かれる振り返るとマスターSさんだった
『 やっと遭えた』
一緒に並びながら話していると
こちらに気を使ってくれてか
『動き続けていれば大丈夫。
今日だけじゃなく、もっと先の事を考え
無理はするな、ここから一緒に歩こう』と
大人の一言をもらった。
・・・・・・・そうだよな・・・・・・・
さすがマスター
ここからは2人で仲良く
ラスト7キロのウイニングロードを楽しむ
そのあいだ
口だけは元気なので、なるべく多くの
ボランティアスタッフや応援の方々に
お礼の言葉を返しながら過ごした。
ラスト6キロではPAPAsanが待っていてくれ
そこからコース沿いの歩道を最後まで
応援してくれながら、たくさんの写真を撮ってくれた
時間に余裕があり、ゴールできる自信が出来た
となれば!!行くしきゃないでしょ!!

ん
2014東京マラソンVer チェブラン出動!!
(※ホントは全部これで通さなければならないんですが
今回は体力的に無理だったので中途半端な仮装で許しください。)
これを被ると何故か笑顔になっている
なぜか元気になっているから
もうクタクタで痛いはずのにバカみたいにハシャイで
最後の4キロを楽しんだ。
『出来ちゃったよ』
ゴールした時は大泣きかと思っていたが
あまりに現実離れしていてピンとこなかったのか
不思議と涙は出てこなかった
・・ココに帰って来れた・・それが・・嬉しかった・・
そして最後に驚いたのは
ゴール後、手荷物引き渡し場に行った時
大勢の係りの方々に『お帰りなさい』といいながら
一斉に拍手で迎えられた
きっと、42キロをチェブで頑張ったと
・・・・・勘違いされている・・・・・
『ありがとう』
『でもゴメンなさい・・・ラスト4キロだけなんです』
罪の意識と感謝の気持ちで
四方に向かい、深々と頭を下げた。
とにかく長くて辛かったけど最高の1日を過ごせた。
たくさんの人々に、たくさんの心配をかけてきました
寒い中、色々と移動してまでの応援してくれた仲間達
側道から声をかけてくださった多くの方々
そしてボランティアの方々もお疲れさまでした。
たくさんチカラを頂き
皆さんのおかげで達成できました。
感謝と言う表現では伝えきれません。
重ね々言ってしまいますが
ホントに
ありがとうございました。
・・・・・ただ・・・・・
まだ旅の途中
この先、もう1度深い谷に落ち
もう一度、這い上がってこなければならない。
・・・本当の復活はまだまだ先の話・・・
皆様ご面倒をおかけしますが
もう暫く、このデキソコナイの面倒を
よろしくお願いします。
・・・・・・・おしまい・・・・・・・











