1月末に公開し、そろそろ公開終了している劇場も多いのですが、

私が今まで観たどの映画よりも(メジャー邦画を観ないので笑)

お客さんが入っていて、満席になる回も続出しているそうです。

「ベルばら?興味ないわー」という方、まだやってるうちに

騙されたと思って一度見てみて頂きたいのです。

特に、20~40代の働く女性にはかなり刺さる内容だと思います。

(私ももう退職してしまいましたが、新卒で就職した会社では

一応総合職として男性と同じ業務をしていたので、男ばかりの衛兵隊で

奮闘するオスカル様の姿には共感・頑張れー!!の気持ちでした。)

 

男性ばかりの職場で女性が上司として働くこと、

結婚相手や交際相手を親の勧めではなく自分が本当に好きな人を選ぶこと、

親が敷いたレールを外れて転職すること…など、

舞台は18世紀フランスですが、現代日本の女性にも通じる普遍的なテーマが

盛り込まれています。

 

また、昭和のテレビアニメ版は男性が作っていたため

主人公オスカルの人物像が「夫に従う」「男性に任せる」など、

かなり変えられてしまっているそうです(すみません見てません)。

今回の劇場版は原作ファンである女性スタッフたちが作ったため、

原作の精神そのままの、強く自立した(でも完璧超人ではなく悩み迷いながら)

オスカル像をスクリーンで堪能できます。

 

絵柄がザ・少女漫画でキラキラなので尻込みしてしまう方もいるかもしれませんが、

そんな理由で観ないのはもったいない!

女性には特におすすめですが、性別年齢問わず、誰の心にも響く普遍的なテーマ

「自分の頭で考え、自分の意思で行動し信念をもって生きる」主人公の姿を

大スクリーンでぜひ1度は観て頂きたいです。

クライマックスの戦闘シーンは大迫力です。

 

小学生~高校生にもおすすめです。

割としっかりしたベッドシーンがあり(でも年齢制限は付いてないです)、

最初は家族で観ると気まずいかなぁと思ったのですが、

相手と自分を大事にした愛あふれる素晴らしいシーンに仕上がってるので、

むしろこれから大人になる子供達にこそ見て欲しいなと思います。

生き方、仕事、恋愛など、生きる上で大事なエッセンスがギュムっと詰まった

人生の1本になる映画です。

我が地域ではまだ上映中なので、

小学校を卒業する長女も連れて行こうと思います。

数年おきに、人生の節目ごとにぜひ見返してほしい作品です。