昨日行われたアカデミー賞(NHK‐BSで生中継!ありがたかった)

で作品、監督、主演女優含む5部門を見事受賞した本作。

もともとこの日に観に行こうと思ってたのですが、

図らずも受賞翌日の放映を観に行った形になりました。

さすがに平日昼間とはいえかなりお客さんが入ってました。

(年配男性や年配のご夫婦など、年齢層高めでした)

 

あらすじ(映画サイトより):
ニューヨークでストリップダンサーをしながら暮らすロシア系アメリカ人のアニーことアノーラは、職場のクラブでロシア人の御曹司イヴァンと出会い、彼がロシアに帰るまでの7日間、1万5000ドルの報酬で「契約彼女」になる。パーティにショッピングにと贅沢三昧の日々を過ごした2人は、休暇の締めくくりにラスベガスの教会で衝動的に結婚する。幸せ絶頂の2人だったが、ロシアにいるイヴァンの両親は、息子が娼婦と結婚したとの噂を聞いて猛反発し、結婚を阻止すべく、屈強な男たちを2人のもとへ送り込んでくる。ほどなくして、イヴァンの両親もロシアから到着するが……。

 

 

感想:

ん~~~~、これで作品賞&監督賞?というのが正直なところです。

弱冠25歳にしてオスカーを射止めた主演のマイキーちゃんはまだ分かる。

一番わからんのが脚本賞…。

この脚本面白いの???(すみません)

納得いったのは助演男優賞にノミネートのユーリ・ボリソフさんでした。

彼の存在感は良かった。

なんていうか、他の登場人物は全員マシンガントーク型で、

英語とロシア語で全編ギャーギャーギャーギャーうるさいんですが(笑)

彼だけ必要な時しか喋らないので、かえって存在が目立つんですよね。

 

主役のアニーはロシアにルーツがあるという設定なんですが、中身は100%アメリカ人のようで、結婚を無効にすると言われて「成人同士の合意による正式な結婚よ!」とか「こっちも弁護士雇って訴えてやるわ!」とか、いかにもアメリカ人な台詞がぼんぼん飛び出すのですが、だからって痛快という感じでもなく、「だからあんた、言ったじゃないの」と昭和の歌謡曲のような台詞で慰めてあげたくなるような、痛々しいヒロインに見えました。

主演のマイキーちゃんは文字通り身体を張って(ストリップダンサーとしてだけでなく、大暴れ&大絶叫のシーンも相当大変だったと思います)オスカー獲得ですが、

同じく身体を張った去年のエマ・ストーンのような

「この役はこの人にしか絶対演じられないし、この人がオスカー獲らなかったら他に誰が獲るのさ」

というほどの説得力や存在感は無かったかと。

これなら年の功でデミ・ムーアにあげても良かったんじゃないの?

と思ってしまいました。

 

これから劇場に観に行かれる方には、あまり前方に座らないことをお勧めします。

映像も音声も大変賑やかなので。

 

残念ながら私にとっては面白いと感じられない映画だったのですが、

監督の「自分の書きたい脚本を書く、撮りたい映画を撮る」という

矜持のようなものは感じられました。(偉そうにすみません)

それをどう受け取るかは相性の問題なんでしょうね。