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観てから1か月近く経ってしまったのですが、

観て良かったと思えたので書き残しておきます。

 

あらすじ(公式より)

ニューヨークに住むユダヤ人のデヴィッド(ジェシー・アイゼンバーグ)とベンジー(キーラン・カルキン)は、亡くなった最愛の祖母の遺言で、ポーランドでのツアー旅行に参加する。従兄弟同士でありながら正反対の性格な二人は、時に騒動を起こしながらも、ツアーに参加したユニークな人々との交流、そして祖母に縁あるポーランドの地を巡る中で、40代を迎えた彼ら自身の“生きるシンドさ”に向き合う力を得ていく。

 

 

キーラン・カルキンさんは、ホームアローンのマコーレー・カルキンさんの弟さんですね。面影がありますね。

とりあえず、主演の2人は従兄弟同士同士の設定なのですが、全然似てない(笑)

ジェシー・アイゼンバーグ氏はどっちかというとティモシー・シャラメの従兄といったほうがしっくりきます。

性格も対照的な2人。定職につき、妻と幼い子供がいて堅実なジェシーと、陽キャで人懐こく不安定なキーラン。

その二人が空港で待ち合わせ、ポーランド行きの飛行機に乗るところから物語は始まります。

ちょっと意外だったのが、BGMが全編ほぼショパンのピアノ曲。

いや内容的にはポーランドに行く話なのでショパンでピッタリなのですが、

アメリカ男二人のロードムービーという、絵面的にはいかにもポップスが流れそうなところにショパンというのが新鮮でした。

 

ちなみに2人が参加したポーランドのツアーというのは、ナチスドイツによるユダヤ人迫害の歴史をたどるという重い内容で、ツアーガイドに、数人の参加者(性別も出身国も年代もバラバラな彼らがとても良い味を出してました)と合流して、収容所など各地を巡るもの。

映像も音楽も穏やかで美しく、一緒にツアーに参加してる気分になれます。

主役の2人の喧嘩やお互いへの葛藤、嫉妬などをぶつけるシーンも織り交ぜつつ、最後に共通のお祖母ちゃんが住んでいた家を訪ね、また飛行機に乗りアメリカの空港に着いて終わり。

妻と息子の待つ我が家へ一緒に寄ってかないかというジェシーの誘いを断り、空港に1人残ってぼんやりとするキーランの横顔に、「A Real Pain」とタイトルが出てエンディング。

この終わり方は印象的でした。

 

派手ではないのに心に確かに残る、観て良かったと思えた映画でした。