今年2本目の劇場鑑賞作品です。

(ちなみに今年の1本目は「レ・ミゼラブル 4Kリマスター版」でした。

 劇場で大音量で観る大作はやっぱり良いですね!泣きました)

 

ストーリー(公式HPより)

重い病に侵されたマーサ(ティルダ・スウィントン)は、かつての親友イングリッド(ジュリアン・ムーア)と再会し、会っていない時間を埋めるように病室で語らう日々を過ごしていた。治療を拒み自らの意志で安楽死を望むマーサは、人の気配を感じながら最期を迎えたいと願い、“その日”が来る時に隣の部屋にいてほしいとイングリッドに頼む。悩んだ末に彼女の最期に寄り添うことを決めたイングリッドは、マーサが借りた森の中の小さな家で暮らし始める。そして、マーサは「ドアを開けて寝るけれど もしドアが閉まっていたら私はもうこの世にはいないー」と告げ、最期の時を迎える彼女との短い数日間が始まるのだった。

 

 

私にとって初めてのペドロ・アルモドバル(名前難しい)作品でした。

感想:

ストーリーが重すぎて気軽に感想を書いていいのかなぁという感じですが、

まぁ、書きます。

とにかく色彩が美しい。アルモドバル作品を一度も観たことがなく、ポスターやジャケットを観たことがある程度の私にも、一発で「アルモドバル作品」と分かる、

濃くて重めでカラフルな色使い。

重厚感ある音楽と合わせて、ヨ~~ロッパ~~!!って感じ。

舞台はニューヨークなのに。

 

主演女優2人もとっても美しい。スウィントンは病人の役なので痩せ細って基本スッピンなのですが、2回ほどばっちりメイクのシーンがあり、ハッとするほど美しいのです。そして友人役のジュリアン・ムーアはもともと綺麗な人だけど、良い年の取り方してるなぁ、と惚れ惚れしました。赤毛に白肌の美人女優と言えばこの人ですね。

(彼女の娘役をやったことのある、同じく色白のエマ・ストーンもこんな風に綺麗に年とってほしい)

 

スウィントンの自宅も、彼女が最期の日々を送るために借りた家も、インテリアがいちいちおっしゃれーで見ていてうっとり。探し物をするシーンで色々家の物をぶちまけるのですが、ぶちまける物も全部おしゃれ(笑)。あと、全然関係ないのですが、冷蔵庫の中にペットボトルの「おーいお茶」があった!

 

かなり重く、考えさせるテーマですが、見ていてしんどくなるようなシーンは

(個人的には)なかったと感じたので、単純に美しい色彩の画面に美しい女優さん、美しいインテリア…大人向けの絵本を読んだような感覚でした。

ラストシーンがまたファンタジックで美しかったです。

テーマがテーマなので迷いましたが、観て良かったです。