『憐れみの3章』の悪夢を払拭すべく(笑)、こちらを観てきました。
平和で良かったです。
私、日本のドラマや映画は基本的に観ませんが、
三谷作品は「王様のレストラン」からずっと好きです。
エッセイも新刊が出るたびに読んでます。
エッセイを読んでて思うのは、「三谷さんって美男美女に相当コンプレックスがあるよなー」ということ。
特に美女に対しては素直な憧れ(ある日仕事場に現れた鈴木京香さんがあまりに美しかったので、
つい本人に「京香さん、ものすごくお綺麗ですね」と言ってしまったというエピソードが好き)を強く感じます。
現代日本芸能界を代表する美女の1人、長澤まさみさんが本作のヒロイン。
もうね、「長澤まさみって綺麗だよなー、可愛いよなー、魅力的だよな!」
という声を2時間の映像にしたような映画(笑)。
ホントに綺麗で可愛くて魅力的。
ここまで肩と腰と胸がしっかりあって上背があって、
スラリと手足の長い日本女優って今でもなかなか珍しいんですよね。
まさに豪邸の大階段を降りてくるのにふさわしいゴージャスな佇まい。
それを映像に残したくてこの映画を撮ったのかなー、と思いました。
三谷さん的には色々と工夫や仕掛けを凝らした作品なのだと思いますが、
観る側は何も考えず、ただただ長澤さんの美しさと6人のおじさん&イケメンを堪能すればいい、
そんな映画です。
ストーリーと映像を堪能するという意味では、こちらよりも、
スペシャルドラマで放送した、アガサ・クリスティの翻案「黒井戸殺し」のほうが
良かったんじゃないかなとは思います。
「スオミ」はもう、最後に長澤さん&宮沢エマさん&6人の男たちが歌い踊るシーンが本体で、
それまでのドタバタ喜劇はその長い前振りという感じです。
ストーリーは有って無いようなもの、というか。
映画館で一番の笑い声が上がったのは「7千円」のところでした。
ヘルシンキ~ヘルシンキ~♪が頭から離れません。