最近ネット記事や本のタイトルでもよく見る、

「敏感」「繊細(なぜか「繊細さん」とさん付けの場合も多い)」

「傷つきやすい」「心が疲れやすい」といった言葉。

 

HSC(人一倍敏感な子)、HSP(その大人版)という言葉もかなり一般的になってきた。

 

まず、最近よく見聞きする「うちの子は繊細・敏感タイプ」という言葉。

環境の変化に弱い、些細な変化によく気が付く、

大きな音が苦手、他の子が先生に怒られてるのを見るのが辛い…

というような子を指すと思いますが

(うちの長女は4歳くらいまで見事に全部当てはまりました)、

ではそうでない子が敏感でも繊細でもなく傷つきにくいのか?

と言ったら全然そんなことはないと思う。

どんな性格でも子供は皆、繊細で敏感で傷つきやすい心を持ってる。と思う。

 

 

次に「私HSPなんです」「繊細タイプなんです」という大人。

書店でも「繊細さんのための~」とか「心が疲れやすい人の~」

みたいなタイトルがやたらと目につく昨今。

(繊細に「さん」付けするの、何とかなりませんかね?)

 

子供と同様、大人だって程度の差はあれ、

どんな人だって慣れない環境で初対面の相手と話したりすれば

多少は疲れるし緊張もする。

人から言われた些細な言葉に意外なほど傷ついた、という

経験が全くないという人も少ないと思う。

 

自分の中の「痛い・傷ついた・疲れた」という負の感情に自分で気づくのは当たり前。

誰だって自分がしんどいのは嫌だからそりゃその感情に対しては敏感になる。

わざわざ本なんて読まなくたってちょっと考えりゃわかること。

 

本当に「敏感」とはどういうことか?

それは「他者の痛みを感じ取れる・思いやれる」

ということではないかと思う。

(何か、のび太としずかちゃんの話みたいになってきたな…)

 

まぁ、本当の意味で繊細な人は、他人に向かって「私繊細なんです」なんて言わないよね。