camouflage | untitled

camouflage

あなたの声に隠れて私の潜めた想いが息をする。


ジャングルで獲物を物色するかのように
ビルの隙間で密かに姿を晦ましているんだ。


心臓の音が高鳴る。


でも誰にもそれが何かは解らない。


あなたが私をここに紛れ込ませてくれるから。


見上げれば灰色の空に一羽の純粋が飛んでいた。


あなたから逃れるように飛んでいた。


もうすぐ居なくなりそうなあなたを
寂しく想う私は不純でしょうか。


そろそろ日が暮れる頃。


街は様々な色でカモフラージュされていく。






ちゃんちゃん。