camouflage
ジャングルで獲物を物色するかのように
ビルの隙間で密かに姿を晦ましているんだ。
心臓の音が高鳴る。
でも誰にもそれが何かは解らない。
あなたが私をここに紛れ込ませてくれるから。
見上げれば灰色の空に一羽の純粋が飛んでいた。
あなたから逃れるように飛んでいた。
もうすぐ居なくなりそうなあなたを
寂しく想う私は不純でしょうか。
そろそろ日が暮れる頃。
街は様々な色でカモフラージュされていく。
ちゃんちゃん。
sloane's viperfish
フィルターでも外したかな。
どんな状態でも殻を破れば
輝けると教えてくれているのか。
金色のシャワーを毎夜の如く浴びながら
深海より見上げるあなたはいつだって眩しいよ。
心地良い波が懐かしい香りを運んでくる。
苦しくなるほど追いかけて、
想い出してはまた苦しくなるんだ。
まるで釣上げられそうな魚のよう。
でも、水面を越えたら私はあなたに近づける。
だったら息も出来ないその世界へ
行ってみたくもなりますね。
ちゃんちゃん。