今日の午前中。仕事をしていると、パートの女性が私のところへ、「クレームでお客様がすごい怒ってるから接客お願いします」と言いに来た。
彼女はかなり動揺しているようで、なんのクレームか聞くと、客が「値段が広告と違ってる」と激怒して大声を出しているとの事で、彼女も怒鳴られたと言う。
私はすぐにチラシを見て値段が間違っていない事を確認し、その客のところへ向かった。そこには50代半ば位のおっさんが憮然とした表情で立っていて、私を見るなり
「おい!広告と値段が違うじゃねーか!どうなってるんだ!」とがなり立ててきた。
そのおっさんはどうやら、チラシの150円の特売商品を98円と見間違えたようだったのだ。
私は低姿勢に、彼にチラシを見せながら、「それは、ここにあるように、150円で間違いありません」と説明した。そして話は済んだと思って引き上げようとした時に、そのおっさんが私を呼び止め、突然、「お前らは最低だ!」などと言い出したのだ。
私は、その「最低」というのは、最初に対応したパートの女性の態度か、私の態度が至らなくて苦情を言ってるものと思い、歩みを止め、そのおっさんに向き直り、かしこまって拝聴した。
だが、そのおっさんは
お前らは最低だ。
お前らは底辺で馬鹿だ。
お前らはせいぜいあと3年だ。お前らがやってるような単純肉体労働はすぐにAIだかなんだかに置き換えられる。そしたらお前らは終わりだ。
みたいな事をまくし立てて来た。
私も途中までは、店の接客に関するクレームと思い静かに聴いていたのだが、ただの誹謗中傷、暴言、侮辱でしか無いと気付き、ムカムカして来て、黙っているべきではないと思ったのだ。
そこで、私はおっさんの話を途中で遮って、
「それはどうだか分かりませんが、そんな事を人に面と向かって、直接、言う必要ありますか?」
「こういうのカスハラって言うんじゃないんですか?」と、結構激し目に申し上げた。
すると、それまで勢いづいてガーガー言ってたおっさんは急に静かになり、私から離れ、「ちゃんとやれよ」などと言う捨て台詞を残して去って行ったのだ。
まぁ、相手が店員なら、何を言っても黙って聴くと思ってたところ、反論されてビビったのかもしれない。ちょっと言い返されてビビる位なら最初っからイキるなって話だ。
その後作業場に戻ったところ、複数の従業員が「どうしたの?」と飛んで来た。
私は彼らにカッコ付けて言った
「スーパー店員の名誉を守る為、無礼者に反論していたのだ」と。
以上が、本日のおじさんの武勇伝である(笑)