ここのところAmazonプライムビデオで、「凶悪犯罪のドキュメンタリー」的な動画を大量に観ていたのだが、それによると凶悪犯罪者は幼少期に精神的、身体的、性的に虐待を受けているケースが多いという。

 私自身も、そんな凶悪犯罪者に比べれば多少はマシなのかもしれないが、虐待を受けて育った。
 そしてその影響こそが、私が女性にモテなかったり、女性と上手く関係を築けない理由なのではと思ったりするのだ。自分を見つめ直す意味でも、私が母親から受けた虐待とその影響を考えてみたい。

 私の母親は重度の精神疾患を患っていたと思われ(病名は不明)、常に情緒不安定だった。上機嫌でいるかと思えば次の瞬間、なんの前触れもなくブチ切れて金切り声を上げて怒鳴りまくるのが日常茶飯事だった。
 なので常にビクビクして、安らげず、母親の顔色ばかり伺っていた。父親が仕事から帰って来る車の音が聞こえた時の安心感は今でも忘れられない。

 母親から受けた身体的虐待としては、布団叩き、木製ハンガー、すりこぎ、箒の柄、固く握り締めた拳から繰り出されるゲンコツ、などで手加減など一切無く殴られまくっていた。その他では「水責め」と称して風呂場でホースの水を頭から掛けられたりもした。土下座を強要される事もあり、土下座をしたら後頭部を踏み付けられるのがセットになっていた。

 まぁ、自分の情緒不安定、欲求不満などを幼い子供にぶつけていたのだろう。
 
 例えば、これは小学生時代の思い出なのだが

 母親は見栄っ張りで、私が運動会でリレーの選手に選ばれる事を毎回強く望んでいた。もちろん、クラスで競走して決めるので選ばれるとは限らないのだが、絶対になれ!とプレッシャーをかけて来ていたのだ。
※私は比較的運動が出来る方で、一年おき位にリレーの選手になっていた。

 ある年、無事に選ばれ帰宅すると、母親が玄関に飛んで来た。「リレーの選手に選ばれたか?」と。
 私は母親を試そうと、嘘を言った。リレーの選手になれなくても受け入れてくれるだろうか?と。

 「いや、今年は無理だったよ…」

 すると母親は無言でその場を立ち去った。すぐにまた戻って来たのだが、鬼の形相になっておりその手には木製の箒の柄が握られていたのだ…

 殴られそうになったので慌てて
 「嘘だよ!嘘だよ!リレーの選手にちゃんと選ばれたよ!」と言った。すると急に態度がコロッと変わってニコニコしだしたのだ。

 長くなるので続きます