大学時代の夢を見た。

 私は当時、ほとんど授業に出てなくて、たまに出席だけ書きにいって、終わるまで何も聞かず寝て過ごす怠惰な学生だった。

 見た夢というのは

 知り合いも誰も居ない大教室での授業中。
 私は隅の方で別の事を考えながら、そのうち居眠りしてしまう。
 途中から教室が静かになった事に気付く。先生も喋るのを止めている。
 私は大して気にもせず、居眠りを続ける。
 そろそろ終わりのチャイムが鳴るだろうという頃に、授業が途中からテストになっていた事が分かった。
 見ると私の手元にも試験用紙が配られており、この試験を落とすと即再履修になるようだ。
 慌てて氏名と学籍番号を記入するも、学籍番号の記入欄に間違えて「社会保障番号」なるものを書いてしまい、途中で気付いて訂正するのだが学籍番号がどうしても思い出せず、学生証を取り出して確認する。
 試験問題を見る。全然解らないし時間が無い。諦める。


 という内容だった。

 
 実際、私は大学卒業まで6年掛かったので、単位を落とすのは珍しい事では無く、似たような経験があってそれが夢になったのかもしれないが、それにしても大昔の夢を見るもんだなと思った。

 なぜあんな夢を見たのだろうか?
 実に不思議な夢だった。