ギブソンの名機ハミングバード


・・・のバッタもん

全音  roje(ロジェ)


全音は色々な楽譜や楽器を
販売している全音楽譜出版社。

かつてはギターも精力的に
販売しており(モラレスが有名)

rojeもそのブランドの一つで
本機はrojeシリーズの中の1本。


タイトルにはしたものの・・・

rojeがバッタもんというのは
ちょっと違うかな。

何しろギター製造・販売各社が
名機のコピーを勝手に
バンバン売り出してた時代。

フォーク全盛・知的財産の
概念も希薄な古き良き時代の遺物。

中国の事は笑えない。

ヤマハやモーリスも
同じような事してたのだから。

さて全音は楽譜の出版社であり
楽器製造には基本タッチしない
販売の方の会社。

楽譜出版のコネをフルに使い
学校に楽器を卸すという
ビジネスを展開していた。

その際の販売促進物として
ベートーベンやバッハ、
モーツァルトや滝廉太郎の
肖像画を学校にプレゼント、

これが今日の

音楽室の肖像画の目が動く伝説!

の礎となった事はいうまでも無いw

さて本機、

見た目が凄くキレイなので
ヤフオクで衝動ポチしたのだが、

全くもって残念な事に・・・


トラスロッドがグラグラ。

もうネックの反りとかの以前に
フニャフニャなのねw


オマケにトレードマークの
ハチドリピックガードが
剥がれてたりして・・・

状態はかなりジャンクだった。

今は張力の弱いエレキ弦を張って
教室の簡単コードギターとして
活躍している。

簡単コードとは?

指1本でベタッと
フレットを押さえると
コードになるように
チューニングしたもの、だが、

いわゆるオープンコードとも
ちょっと違う。


開放の状態でDとGの二音のみ・・・

パワーコードの状態、
といえばご理解頂けるだろうか?

ロックとかでよく使われる
シンプルな押さえ方!

指1本でマイナーやメジャー等の
ニュアンスを気にせず弾ける。


開放状態でG系コード

2フレットを押さえたらA系コード、

4フレットでB、5フレットでC・・・
という具合。

ニュアンスを無視した分
単調になるのが玉にきず。

とはいえ、
見た目が麗しいからか
けっこう人気者だったりする。