2015年9月10日、この日、茨城県では鬼怒川が決壊し、多くの住宅が浸水するなどの被害がありました。お亡くなりになられた方もお見えになり、心よりお悔やみ申し上げます。
さて、その時、LIVE中継で映し出された1件の家、あの濁流の中、びくともせず、そこに経っていた家は、そこの住人他、多数の命を救ったのは有名な話かと思います。
あの映像を見たときに、妻と「流されない住宅はすごいね」などとのんきに話していたのを覚えています。
後日、その家がヘーベルハウスで建てられた家だとわかります。
妻曰く
「阪神大震災の時も、燃えずに生き残った。今回も流れなかった。ヘーベルハウスで家を建てるのは間違いない!」
その後数日間はずいぶんとご機嫌でした。まだ家の建築すらできるかどうかわからないのにねぇ・・・。
余談(妻には話していませんが・・・笑)
因みに、「ヘーベルハウス=地震や火災などの災害に強い」というのは私が思うに、過剰な期待でしかないと思っています。
地震が来ても木造住宅で倒壊せずに残った住宅もありますし、逆にヘーベルハウスでもヘーベルボードが落下したり、割れたりした住宅も沢山あります。
火災にしても、窓の大きさや、隣接の住宅状況によって、普通にヘーベルハウスでも燃えてしまうこともありますし(そりゃあ、ヘーベルボードが不燃でも、家の中には燃えるものがたくさんありますから、内部失火には対応できませんよね)、ケースバイケースの部分も多いかと思います。津波が来たら、流される可能性も大きいと思います。
鉄骨ALC造の建物がすべての災害に強いのであれば、世の中の住宅はそればかりになるでしょう。でも、周りを見渡すとそんなことはありませんよね?
というわけで、私が思うに、ヘーベルハウスの耐震性他、災害に対する住宅性能は、
「気は心!」
ぐらいのつもりでいた方がいいかな?と。
災害発生時に、「住宅が絶対安全」、と妄信するよりは、
「災害発生時は、命を守れ!避難最優先!」
が大事だと思います。その上で、被害が少しでも軽く済めば、その時に「よかったね」と笑いあえるぐらいでちょうどよい、と思うのです。
いつ来るかわからない災害に対する備えも大事だけど、断熱性能とか、普段住み続けることに対しての住宅性能が低いことの方が、問題な気もするんだけどなぁ・・・。ボソボソ・・・。