チームでの朝走りにもだいぶ慣れた頃。
朝走りの帰り道、無料高速の上で。
【不具合 予兆~その①】
その日もお決まりの朝走りをして、帰路の上だった。
途中にある追い越し区間で、勢いもあったから、遅い車をスロットル全開で抜く。
素晴らしい加速感と共に、みるみるうちに車が点になる。
スロットルを全閉にして、追い越し車線から走行車線へ戻る。
ツインエンジンならではのエンブレで確実に減速しながら左へ。
そろそろいいかと、スロットルを開けると、ボーっという音だけで、全く進まない。
何が起きているかサッパリわからん。
小刻みにスロットル開閉を繰り返しても、状況は変わらない。
たまらず、左に寄せて緊急停止。
当然ストールするエンジン。
抜いた車に追い越され、惨めな気分は加速し、焦りも速度を増してくる。
何度かセルを回し、再始動を試みる。
何度目かに、何事もなかったかのように始動するエンジン。
さらに何がなんだかわからん。
その後全開はしなかったが、結局症状は再現せずでその日は終わった。
また別の日。
その日もお決まりの朝走り。
朝走りを終えて、メンバーと某牛丼チェーンで朝食。
朝食を食べ終えて、バイクに戻る。
ヘルメットを被り、グローブをはめて、バイクに跨る。
キーを回し、セルを押す。
弱々しいセルモーターの音。
エンジンが掛からない。
セルはやがて回らなくなった。
明らかにバッテリー上がりの症状だった。
押しがけを試みるが、かからない。
断念して近くのスタンドへ助けを求めた。
状況を話すと、新品のバッテリーを持ってきてくれて、コードで繋いだ。
セルを押し、元気よくかかるエンジン。
だけどもたもたしている暇はない。
またいつエンジンがストールして再起不能に陥るかわからなかった。
お礼に500円玉を渡して、ジュースでも飲んでくださいと告げると
そそくさとスタンドを後にして、帰路を急ぐ。
無料の高速を使った。
いち早く自宅に到着したい思いと、信号なんかで止まったら怖いという思いからだ。
高速の上で、経験したことがないことが起き始めた。
まず、計器類のランプが消えた。
間もなくして、計器も針が全てゼロをさす。
いったい何キロで走っていて、どんな回転数なのか。
それがわからないのである。
そんなに影響が無さそうに思えることだけど、実際に起きると結構怖い。
マジでヤバイなと思いながら自宅近くのインターチェンジで降りる。
事故を起こした交差点。
今回も確実に一時停止する。
一時停止と同時に、エンジンはストール。
ある程度予測できていた事象だったので、慌てずすぐに歩道へ。
走っているのに、バッテリーへ充電されない現象。
VTRを買う際にある程度調べていたうちの一つ。
初期型のレギュレーターの不具合。
間違いなく、レギュレーターのパンクだとこの時確信した。
近くのバイク屋に連絡して、現場までバイクを取りに来てもらい
おれは妻に連絡して迎えに来てもらう。
自宅からほど近い場所でよかった。
もし山の中で、携帯の電波も通じないようなところだったら、どれほど時間がかかっただろう。
バイク屋から不具合の詳細の連絡が来る。
やっぱりレギュレーターのパンクだった。
VTR1000Fの初期型に付いているレギュレーターは熱対策が不十分で
発生時期は個体差があるけれど、必ずといっていいほどパンクを起こすというのが有名だった。
バイク屋でレギュレーターを対策品に交換して不具合①は終了。
この時まだ、全開→全閉でのストール原因はレギュレーターなんだと思っていた。
しかし、まだその症状は解決していなかったのである・・・。
それは次回。
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