一周忌が終わった数週間後に


母から言われた言葉



「血尿が一年以上止まらない」



言葉が出なかった


なぜ私に言わなかったの?と聞くと


父の事で余裕がなかったからと。




確かに父の介護は壮絶だった


私も仕事を辞め2人でなんとか乗り越えた



病院には行ってるの?と聞くと



先生からは


「大丈夫だよ」


と、いつも言われると…




1年も血尿が出てるのに!?




いわゆる町のお医者さん


血圧の高い母はそこに数十年通っていた。


そこで血尿の話をしたが、医師はいつも


「大丈夫だよ」と言って


検査もしてはくれないそうだ


どうして!? 無責任極まりない!




聞いて即、病院へ行く手続きを取り


数年前に父が救急で運ばれた


二次救急医療機関病院で


検査をしてもらった。




診察から始まり、各種検査の旅へ


検査後の当日にわかるものもあれば


2週間後の再診でわかるものもある



広い病院をあちこち回るだけで


めまいがしてくる


なぜあの医師は「大丈夫だよ」


だけでで片付けたのか… 


今更言っても仕方ない


でも、そればかり考えていた



数時間かかり各種検査を受け


再び診察室前で待つ、院内検査で


だいたいの事はわかるのではないか?



名前を呼ばれ先生からの説明を聞く


「膀胱がんの疑いがあります」と


まだ検査の結果が全部出ていないので


確定はできないけれど、と言いながら


次の診察や手術の事が書かれた


紙を見せられながらの説明


「膀胱がんかまだわからない」と言いながら


説明しながら先生は 「悪性」の文字の所に


必要以上にぐるぐると丸をつけ出した



「まだ確定じゃ無いからね!」と明るく


そう母に言い続けていた。


あの時はそれしかできなかった