父がシルバー人材センターで働くようになってから、毎日母とウォーキングするようになっていた。
散歩という距離ではなかった。
競歩までとは言わないがかなりの早さで歩いていた
それがいつの間にか母が追いつくのがやっとな程
とある日、ちょっと疲れたから休もうと休憩していたら父の姿が見えない
あら?どこに行った?と探す母
何時間も探しても見当たらず、
しかたがないので一旦家に帰ろうとしたら
既に父が帰宅していたという事があったと聞いた。
聞いているうちに心がざわつく…
「そうなんだ、大変だったね…」と。
「父が歩くのが早くて見失ったんだよね」ということにする母と私
それからほぼ毎日、夕方から夜に所在の確認電話をするようになった。すると
「ウォーキングの途中ではぐれちゃったの」と母がいう。
「すぐいくから待ってて!」と、バイクを飛ばして1時間とちょっと。
家に着くも父まだ帰ってないと言う
バイクで歩いた道や、近辺を走りながら探すと、携帯に電話が。
「お父さん帰ってきたわ」と。
ほっと一安心。
「何故一人で歩いて行っちゃったの?」と聞いたら理由は忘れてしまったが、
絶対そうじゃないでしょ!?とすっとぼけた返事を話した父。
でも原因を探りたくなかった
「あ〜よかった!びっくりしちゃったよ!」とわざと明るく振る舞う。
その後はいつも通りに夕飯を食べ、
私はバイクで帰宅
いつも手を振って見送ってくれる父に安堵感を覚えたが、単なる始まりに過ぎなかった。