週末に久しぶりに実家に行ってきた。

実家は中央高速道を下った、中央道最高地点付近。
そこにたどり着くときに通らなければならないのが、
あの笹子トンネル。



トンネルの手前から上り側が下り側に合流して、対面通行となってます。

山梨側は中央分離帯の柵を撤去している程度ですが、
東京側は上下間に段差があるので、新しく誘導路が作られていました。

車線減少となる前後では、路面にピンを打ち、新しいラインを引いて、
街灯も設置されていて・・・

トンネル内は(たぶん)問題となった天井部分のコンクリートが撤去されていた。

これが、あの悲惨な事故から一ヶ月も経ずに作られている。



しみじみと思う。

日本という国は、新たにモノを作るのがものすごく早いと。

そして、
作ったものを維持管理していくことを軽視しすぎていると。



我が社は、旧親方日の丸の会社です。
その気質は、日本国という気質をまるまる継承しているといっていい。

コンピュータシステムに関する会社ですが、
そこでもっとも力を持ち、もっとも権力を振りかざしているのが
「開発」という部分。

その次が「企画」。

そして、最底辺にいて周囲から邪魔者のように扱われているのが「運用・保全」。

新しくものを作ることだけに専念し、いちど作ったものを運用し、メンテナンスする
ということを嫌う風潮があります。

社訓にはわざとらしく「無事故で運用することが大切」的なことを書いていますが、
運用保全部門に割く人員・予算はまったくない。
そこに携わるものへの評価もマイナススタート。
まるっきりの口だけ。


でもね、長く使うものであればあるほど、運用し保全し続けるのがもっとも大切なんだよね。
作ったきりメンテも必要ないような製品ではないのだから。

「いまちゃんと動いてるから、そのままでよい」ではダメなんだよ。




長く使うもの・・・その最たる建造物が、この気質通りの扱われ方をした結果、
人命が奪われた。



現在封鎖中の上り車線には、
たぶん復旧作業に携わる方々の宿舎や事務所と思われるプレハブが林立していた。

重機類もたくさん見られた。

この寒空のもと、多くの人が必死に働いているのだろう。


でも、

作るだけじゃだめ。

復旧させるだけでもだめ。


今後、どのように運用保全を行っていくか。

我々日本人ひとりひとりが、ここから何を学んだだろう。




お亡くなりになった方のご冥福をお祈り申し上げます。

そして、仲間を亡くしてしまいひとり生き残った方の心の平穏が早く訪れることを
お祈り申し上げます。