今日は私にとって一生忘れることのない、一生に一度しかない大切な日。
今日は長ーい思い出話をしたいと思います。
私は幼稚園生の頃から歌手になることが夢で、そのときはただ〝歌手になりたい〟と漠然と思ってた。歌うことが大好きで、幼稚園から帰るとラジカセで童謡のテープを流してブラシをマイクに見立ててアイドルになりきって歌い倒してたことは今でもしっかり覚えてる。
両親の影響で80年代の曲を聴いていて、その中でもシンディーローパーの「Girls Just Want To Have Fun」のミュージックビデオを見たときは、幼いながらに、カラフルでポップで、なんだか楽しそう!ってすごく感激したの。私もこんなふうに楽しく歌いたい!って。
小学校の頃に、ピアノで曲を書きはじめて音楽の授業が終わったあとに残って先生に聴いてもらったりしてたなぁ。今思うとへたっぴな変な曲。(笑)
厳しい学校だったから、高校生の頃、進路相談や将来つきたい仕事について調べたりするときに「シンガーソングライターになりたいです。」と言うのがなんだか馬鹿にされそうな気がして学校の先生には結局言えずにいて。本当はそんな変なプライドを纏ってた自分がすごく嫌で。
でも、勝手な憶測だけど、私は学校でいつもおちゃらけたり陽気なキャラクターだったせいもあって、余計馬鹿にされそうでなんだか悔しくて、だから絶対デビューして驚かせるんだって思ってた。だからあんまり人には言わなかった。その想いをノートに綴って曲にしてた。これまた今思うと変な曲。
高校を卒業して、本格的にやろう!と思ってオーディションをたくさん受けたけど全部見事に落ちたんだ。そのオーディションに受かる人たちはやっぱり自分でしっかりした曲を書いて歌ってた。自分の力不足を実感して、このままじゃ駄目だと思ったのがきっかけで、両親にも内緒で音楽塾に入学したの。最初は両親にも反対されてたけど、幼稚園生の頃から言い続けてた夢だったから二年半くらい前に流石に折れてくれたんだ(笑)
激安ギターをすぐ買いに行って。大学の授業が終わってからすぐ帰って毎日7時間くらいずっと引きこもって練習してた。
最初はEm→Amの四拍子を百回繰り返したりして。
指の豆が潰れて痛かったり、これが弾けるようになるまでご飯を食べない!なんて決めたり、このアルバムを明日までに全部耳コピするんだって無茶な課題も自分に突きつけたり、出来ないと悔しくて何度も泣いてた。だけど泣いちゃ駄目だって。強くならなきゃって。
でも本当に夢だったから、辛かったけど〝やめよう〟なんて一度も思ったことなかったな。
はじめて弾き語り出来るようになったのがキャロル・キングの「I Feel The Earth Move」。どうしてもかっこよく弾き語りしてみたい曲だったの。
作曲の仕方も学んで、自分で改めて曲を書いて、すごく時間がかかったけど、曲が出来上がったとき本当に言葉にならないくらい嬉しかった。同時に、皆にも聴いてほしいって強く思って、路上ライブをしはじめたの。
もちろん素通りしてしまう人は沢山いて、それを目の当たりにして、更に頑張らなくちゃって思った。
そんな日々があってよかったって思えた。今日まで、苦しいことも悔しいこと、も不安に押し潰されそうになったこともあったけど、そのときの自分に「このままおいで」って「大丈夫だよ」って言ってあげたい。
そして本当に、ライブ後に話しかけてくださったり、路上ライブのときに声をかけてくれたり、その「頑張れ」の一言があったから励まされたし、勇気をもらって頑張れました。改めて心からありがとう。
今は支えてくださるスタッフの方々もいて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
もちろんデビューはゴールではなくて、ここからが新たなスタートで。やっとスタートラインに立てたんだね。
きっと私にはこれから色々なことが待ち受けてると思うけど、今感じている〝はじめての気持ち〟を忘れずに、一歩一歩大切に歩んで行きたいと思います。
私に出来ることは皆さんの耳に素敵な曲を届けられるように精一杯頑張ること。
いつか幼少期に見た、シンディーローパーみたいに私を見た誰かが、楽しそう!って思ってくれますように。
夢は大きく。
まだまだ未熟なこんな私だけど、これから応援よろしくお願いします!