エコノミストに物申す | 留宇のブログ

エコノミストに物申す

また長文です・・・スイマセンm(_ _)m



- 日本のコンテンツ産業の可能性について -

・小幡さん(慶応ビジネススクールの准教授)
・女性司会者(日テレのアナウンサー?)

・・・そうなるとやはり超大作というよりも質が求められてきているということですね。

そうですね。僕はそれを有機栽培型と言っているんですけどね。

有機栽培型? まるで映画業界の中でも聴いたことがないようなワードですけれども・・・
テクノポップアイドルユニット。『Perfume』・・・ですよね。

人気ですけど・・・真面目な話、新しい形なんですよ。
新しい形のスターで、かつ日本が世界に対して売っていけるコンテンツの代表!
・・・ということで、
今年はPerfume。まあ、来年もPerfume。次の世紀もPerfumeかな、と・・・

(苦笑)・・・あの、ずいぶん前から小幡さんPerfumeに注目されていましたけれどもね~

個人的に好きというよりは研究対象としてスゴい!
授業でも必ず言ってる。アメリカのビジネススクールの学生にも教えている。
日本といえば『Perfume』!覚えろ!と。

小幡さんがPerfumeにそれだけ焦点をあてるポイントはどんなところですか?

まずね・・・

留宇のブログ-ボード1

分析しますと、
ハリウッド型というのは、カリスマ型でトップダウンアプローチ。

トップダウンアプローチというのは?

つまりね・・・え~っ、書きますか。ちょっとアドリブ大丈夫ですかね?

(ボードを取り出す)

トップダウンアプローチというのは、上にカリスマスターがいて、
マドンナでもジャネット・ジャクソンでも誰でもいいんだけど・・・
「お前ら聞け!」と


だから世界的にマドンナやジャネット・ジャクソンを知らなくても
みんなが「わあっ!スゴい!」と、ビデオみて興奮してカリスマだと拝みたてます。

映画もそう。
スピルバーグが「行くぞ!」とみんな付いて行かなくちゃと、映画面白くないんだけれども面白い・・・ハズだ。みたいな・・・
これ(この映画)は良いんだろう・・・という感じですね。

留宇のブログ-ボード4

うんうん・・・なるほど・・・(不安そうに目が泳ぐ)

それで・・・Perfume型というのは

(もう一枚ボードを取り出して円を一つ作る)

実は9年前からデビューしていて広島のローカルアイドル。
ローカルでスター。

なんとなくじわじわ人気があって・・・

(円の中に点を数個入れる)

広島だけではなくて東京にもでちゃう。
だけどまだインディーズアイドル。
そんなに売れなくてちょっと苦労しちゃう・・・。

はい・・・

インディーズからメジャーデビューしようと・・・
でもあんまり売れなくて。
その間にいろんな・・・中田ヤスタカとか・・・木村カエラがファンになるとか・・・

(円を増やしていく)

プロモーションビデオが話題になるとか、
あるいはネットで話題になるとか
いろんな形で言ったものがどんどん広がってきて段々上に上がってきて・・・

(さらに円を増やしていく)

留宇のブログ-ボード2

・・・これが今日のポイントですね!

?・・・何の絵だかよく分からないんですけれども、それがボトムアップアプローチってわけですね。

そう。コミュニティスター(なんだね)。
となりのクラスのアイドル。
となりの村のアイドルを広島から東京に送り出そう。
インディーズからメジャーに送り出そうと、
メジャーになってからみんな知ってても、
なんか身近で一体感があるような感じがして「俺たち一体だぜ」と・・・

だからコミュニティが下から上からどんどん広がっていって・・・
(それが)確立すると強いんですよ。じわじわ来ているから繋がりが(強い)。

(ハリウッド型は)上からガツンと言ってもすぐ(飽きる)
「つまんないかな。もしかして?」と終わっちゃう。
そこがポイントなんです。

・・・でも、その分、即効性とか時間のことを考えると有機栽培型というのは長い時間がかかりますよね~

っそうなんだよ。

(笑)・・・(イラッ)

そろそろ今日の(もう一つポイント)いきますか?
有機栽培型といえば・・・ジャン!

留宇のブログ-ボード3

もう一つキーワードは「窯変」。知ってますか?



「備前焼」、備前焼だけじゃなくて日本の焼き物っていうのは意図せざる模様を楽しむんです。

火と灰との融合でいろんな模様が生まれてくる。

つまり、いろんなアイドル、歌手、映画などは一生懸命作っている。
でも、売れるかどうか分からない。その中でいろいろ苦労する。思ってもいないものがどんどん生まれる。

Perfumeがそうです。インディーズになり、メジャーになり、アキバ系なったりグニャグニャして、
こうなるとは誰も思ってなかった。ところがなっちゃった。

(だけど)一旦なると「素晴らしいっ!」と。

焼き物の人間国宝でも一万個作って一個スゴいのができる。そういう世界です。

だから、これからは(狙って)宣伝して売るとかそういう形はダメじゃないか?と思うんですね。

確かに時間はかかるかも知れないけれども
その分、最初から名前で売り出すグループよりも、
もしかしたら地道に活動してた方が人との繋がりもその分多いかもしれないし、
より長い間ファンとして応援くれる人が多くなる気がするんですよね。

そうなんです。


・・・


以上の内容から僕に伝わってきたのは
Perfumeが如何にアイドルとして稀有な売れ方をしたかということだけです。

ハリウッド型の売り方なんてできるのは一部のメジャーな会社だけですし、
その売り方はキライですけどダメではないと思います。
それに有機栽培型でやっている人達は昔から世界中でいくらでもいるのではないでしょうか。

ロックミュージシャンやヒップホップに携わるラッパーの成功例は典型だと思いますし・・・

映画なら自主制作や単館上映からの口コミ。
ちょっと過去の例だと『ブレアウィッチプロジェクト』。もっと過去ならスピルバーグだって初めは自主制作ですよね。
漫画なら同人誌という土壌があります。

確かに現在はネット社会で情報が流れるスピードは格段にあがっていますが
口コミで売れた人達は昔も今も少なくないハズです。

小幡さんの言う有機栽培型は特に新しい形では無いですし、
ニーズはもちろん過去から存在していたハズです。

ちょっと話がそれますが、
Perfumeが売れた理由とは「やるべきことをちゃんとやり続けたこと。」
これは宇多丸師匠(Quick Japan vol.74寄稿より)の受け売りですが、
有能な人材を集め、自分達のコンセプトに忠実な作品を提供すること。
自分達の売りであるライブ活動を精力的に行い、ファンを増やし続けたこと。
芸能を商売とする人にとって至極当たり前のことを続けたからです。

もっと言うとPerfumeがなぜ、稀有な売れ方ができたのか?
なぜ、アイドルらしからぬ『奇跡』的な売れ方ができたか?
それは、「やり続けることができた。」からです。
何回かあったハズの解散の危機を乗り越えて、活動を継続することができたからです。

Perfumeの歴史は物語性の高い事実がいくつも存在し、
非常に興味深いとは思いますが突き詰めればこういうことです。

そして、奇跡を呼び込んだ原動力は「3人の性根の良さ」に他ならないと思います。
それがまわりの人の関心を惹き、熱意を生み出すのです。


小幡さん、その熱い思い。
是非、今度のアリーナツアーにぶつけてください!(・∀・)