久々に外猫たちの近況を伝えよう。

 

クロはその後妊娠もせず元気に暮らしている。

前より少しぽっちゃりしてきたが、相変わらず細身の体型だ。

にゃうみゃうと鳴いては食事をせがむ。

 

成長の遅いコトはそれでも子猫サイズは卒業して、今は若猫体型だ。

子猫と勘違いしていた時期は一切手を出さなかったアンヘロも、今はたまに追い掛け回して攻撃している。

お散歩の際はよく割って入ってくる。

椅子に座っているあたしの所に来てごってーんをしたり、他の猫の後をついて行ったり、一人で少し遠くへ行ったりと、我が家の猫たちより活発だ。

元々外にいる猫がお散歩に参加する必要もないと思うのだが、必ず出てくる。

クロは我関せずでいつも別行動だ。

 

隣のペルシャ猫のビーンもたまに覗きに来る。

ほとんどの場合は自分の家の側からうちの猫たちを眺めている。

たまに愛想のいいトビが例によって鼻ツンの挨拶をしている。

 

数か月前から白地に虎の雄猫が我が家の餌を食べに来ている。

あたしは白がメインの虎白猫は白虎猫と呼んで虎がメインの猫と区別している。

ビジター猫は模様など身体的特徴で呼んでいる。

尻にトラのぶち模様があるので、尻ぶちと呼んだり、顔が少し大きいので、顔でかと呼んだりしている。

空き地を挟んだ向かいの家には外猫が何匹も居るが、その大半は白トラで、虎白もいる。

おそらく兄弟と思われるよく似た模様の猫もいて区別がつきにくいので、あたしはまとめて虎白一族と呼んでいる。

彼もおそらく一族の一員だろう。

顔付はふてぶてしい感じなのだが、怖がりであたしらには寄って来ない。

それでも以前はそそくさと逃げ去っていたのが、最近は逃げなくなった。

それでも2メートルほどの距離を保っている。

かなり慣れてきたようだ。

先ほども玄関の前で爆睡していた。

 

この猫は猛烈によく食べる。

最初は外猫用キャットフードの減りが急に速くなったので、クロがまた妊娠して食欲が増しているのかと思ったが、こいつが食べているところを発見して納得した。

外猫2匹と違って食事のマナーは良い。

外にこぼさないし、一粒残さずきれいに食べる。

それでも不愉快なので、最近はクロかコトだけがそばに居て、食器がほとんど空になっている時にだけ、半カップだけやるようにしている。

以前は1カップがあっという間になくなったりしていたのだ。

 

最近になってビジター猫がもう1匹増えた。

黒キジと白の可愛い女の子だ。

年齢的には子猫を卒業して若猫になりかけという感じだ。

細身だが痩せてはいないので、うちに来る前もどこかで餌を貰っていたのだろう。

怖がりな猫でまだ我々には近づいて来ないが、それのもあたしがそばに居ても餌は食べる。

食べてない時でも1.5メートル程度の距離を保ち、逃げはしなくなった。

今のところキジ白と呼んでいる。

鼻のところにキジ模様の部分があるので、ちょびひけと呼ぶこともある。

クロも子猫という認識のようで、仲良く一緒に食べたりしている。

体をなめてやったりもしている。

最初は追い払ったりしていたのが、最近はすっかり仲良しだ。

鳴き声はまだ子猫という感じで実に可愛い。

顔だちも美形だ。

嫁はんもすっかり気に入って、そばに来るのを楽しみにしている。

今は我が家を離れることもなく、完全に居ついてしまった感じだ。

普段はほとんどガレージに居る。

しかし、我が家の外猫にはまだ認定されていない。

認定基準は明確で、我々にすりすり甘えてくるのが条件だ。

外猫といえども認定を受けるのはそれなりに大変なのだ。

認定を受ければ、食器が空でもみゃーと鳴けば持ってきてもらえるという特典がある。

もうひとつ爪切りをしてもらえるというのもあるが、これは猫にとっては単なる迷惑で、特典というよりは義務といった方が正しいだろう。

顔でかはこのままという気もするが、ちょび髭はそのうち外猫認定されるだろうと予想している。