『学ばざれば便(すなわ)ち老いて衰う』
―不学便老而衰―
<近思録>
「老いて衰う」とは、読んで字の如く老衰である。流行の言葉を使えば、ボケ老人である。ボケが、何故、生ずるのか、生理学の上ではむずかしい議論もあるようだが、ボケを防ぐ方法としてはたしかに 「学ぶ」 ということも有効であるかもしれない。
「学ぶ」 というのは、必ずしも本を読み、学問をすることだけを意味してはいない。要するに、何かを身につけ、自分を向上させようとする意欲である。この 意欲のあるなしが問題なのだ。意欲があれば、たえず精神的な緊張感を持続させることができ、それがよい結果に結びつくのである。
70歳ぐらいの熟年層を見ていると、ヨボヨボの人もいれば、どう見ても50代にしか見えない人もいて、ずいぶん個人差が激しい。それは要するに、前向きに意欲をもって生きているかどうかの違いからきているように思われる。
※ そう!! なんでもいいから生涯にわたって打ち込める対象を、早いうちに見つけておきたいものですね。
守屋 洋 (著)
文庫: 409ページ
出版社: PHP研究所 (1987/12)
ISBN-10: 4569563805
ISBN-13: 978-4569563800
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