『禍(わざわい)を転じて福となす』
―転禍而為福―

 

<戦国策>

情況が悪化し、局面の打開をはかるときなどに使われる。昔から、中国でも日本でも、よく使われてきたらしい。それほどポピューラーなことばである。

一応ここでは、『戦国策』を出典としておくが、この本によれば、「智者の事を挙ぐるや、禍を転じて福となし、敗に因りて功となす」とある。智者というのは、仕事をするにあたって、禍を転じて福とし、失敗を成功の母とするものだ、というのである。

人生には、不幸(禍)や失敗はつきものである。どんなに用心したところで、一度や二度、不幸や失敗に見舞われない人生などありえない。

問題はそれにどう対処するかだ。

『戦国策』によれば、一度や二度の失敗でへこたれてしまうのは、どうやら愚者の部類に入るらしい。

※ 失敗をバネにし、そこから人生の新しい展望を開いていくような、そういうたくましい生き方をしたいものだ。

 

茶臼山古墳的 日々是好日-o0376052010223407287 中国古典一日一言 (PHP文庫 モ 1-4) [文庫]

  守屋 洋 (著)
  文庫: 409ページ
  出版社: PHP研究所 (1987/12)
  ISBN-10: 4569563805
  ISBN-13: 978-4569563800

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