『謂うことなかれ今日学ばずして来日ありと』

―勿謂今日不而有来日―

 

 

<古文真宝>

宋代の宰相司馬光が記した「勧学文」の一節である。「今日やらなくても明日があるさ」という怠りの心を戒めた言葉だ。もともとは若い世代に向けられたものである。

 

近頃、こういうストレートなお説教は、あまりはやらなくなっているらしい。だれでも人からうるさくこんなことを言われるのは好まない。だが、「あのとき、もっと勉強しておけばよかったな~」と後悔するのもまた、われわれの常である。相手が歓迎しようと歓迎しまいと、やはりこういうことを言ってやる人がいたほうがよいのかもしれない。

 

しかし、「勉強」はなにも若い人だけの専売特許ではない。「壮にして学べば老いて衰えず、老いて学べば死して朽ちず」(佐藤一斉)だ。

 

仕事にかまけていたのでは、いつまでたっても、とりかかれない。思い立ったらそのときに、実行に移すことが必要なのではないか。あとは、ゆっくりでもよいから立ち止まらないことだ。

 

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