『徳は才の主、才は徳の奴なり』

―徳者才之主、才者徳之奴―

 

 

<菜根譚>

立派な社会人となるためには、どんな条件が必要なのか。一つは才能(能力)である。では、才能さえあればそれで十分かと言えば、けっしてそうではない。もう一つ 「徳」----すなわち人格的な要件を必要とする。

 

才能と人格、これは車の両輪のようなものだと言ってよい。

 

では、この二つの要件のうち、どちらが重要なのか。 『菜根譚』によれば、人格のほうが主人で、才能は召使にすぎないのだという。そして、こう付け加えている。

 

「才能には恵まれても人格が伴わないのは、主人のいない家で召使が我が物顔に振舞っているようなものだ。これでは、せっかくの家も妖怪変化の巣窟と化してしまう」

 

※ よく、やり手の人物が意外なつまづき方をするが、それはやはり才能(能力)だけが先走って人格(徳)が伴っていないに違いない。

 

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  守屋 洋 (著)
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